第53話 安直なネーミングセンスと性格の悪い森と
今日も今日とて迷宮製作だ。
先程にも5階層増えていた。
1~9階層 浅瀬 浅瀬 海 海 海 海 深海 深海 極深海
10階層 浅瀬(モンスター発生無し)
11~15階層 死の砂漠
16~20階層 罠部屋群
21~25階層 山麓 山地 高山 山脈 超高山帯
26~30階層 海 深海 深海 極深海 海底火山
31~35階層 超大型多様温泉群(モンスター発生無し)
36階層 未定
37階層 未定
38階層 未定
39階層 未定
40階層 未定
この36~40階層に、
『火山』『大沼』『森』のフィールドを当てはめる。
1~9階層 浅瀬 浅瀬 海 海 海 海 深海 深海 極深海
10階層 浅瀬(モンスター発生無し)
11~15階層 死の砂漠
16~20階層 罠部屋群
21~25階層 山麓 山地 高山 山脈 超高山帯
26~30階層 海 深海 深海 極深海 海底火山
31~35階層 超大型多様温泉群(モンスター発生無し)
36階層 火山
37階層 火山
38階層 湖
39階層 森
40階層 森
そしていつもの様に統合する。
火山が混じり合って、そのマグマの活動が強まり墳火山となり、
森同士は重なってできた樹海となり、
その直ぐにでも飛び火しそうな状況を、
湖の水が全て蒸発する形で霧状になりフィールドの主に樹海部分全体に染みついたようになり、
謎の防炎効果を生み出している。
可燃物と炎の共存。
まるでつい最近戦った放浪する扉のボスたちのようだ。
1~9階層 浅瀬 浅瀬 海 海 海 海 深海 深海 極深海
10階層 浅瀬(モンスター発生無し)
11~15階層 死の砂漠
16~20階層 罠部屋群
21~25階層 山麓 山地 高山 山脈 超高山帯
26~30階層 海 深海 深海 極深海 海底火山
31~35階層 超大型多様温泉群(モンスター発生無し)
36~40階層 墳火山 霧の樹海
カタログと禁書から幾つもモンスターを蒔いておくものを選んでおく。
通常カタログからは、
火山地帯に、
火花、
燃鶏頭、
火輪鬣獅子、
火犀、火犀、
火鶏、
溶岩魚、溶岩猛潜鯰、
変化硫黄茸、
火蛇、炎蛇、
火炎蛇、炎神蛇
樹海には、
油蛞蝓、
電蝸牛、
地雷蝸牛、
熱地雷蝸牛、
眠羊、
強襲獣、
漂空寄生茸、
銃弾銃茸、拳銃茸、
筒銃茸、
飛鋼線孕罠茸、長飛鋼線孕罠茸、
超飛鋼線孕罠茸、
猟捕茸、
綺羅綺羅茸、夜光茸、
鬼茸、
水茸、
水泳茸、
水笹、
死山葵、
照明夏菫、
無限再生草、
狂茜、紅狂茜、
生白鷺草、
穴開包丁鳳来蕉、
暴飲暴食草、
貪食鬱金香、
妖精鬱金香、
発熱毒座禅草、
巣玉種草、
螺旋種裏白樫、
湯船靫葛、
溶毒草、
永続毒刺草、
子蜘蛛曼陀羅華、吹奏悪魔茄、鬼昼顔、
蛇草、毒蛇草、大蛇草、竜草、
石竜草、水晶竜草、
鉄竜草、鋼竜草、玉鋼竜草、
銅竜草、銀竜草、偽銀竜草、
毒水風船花龍、
齎死八角、
陽光花、
木狂華、
魔公銀梅花
禁書からは、
火蝶、
火種蜘蛛 、
小火蜘蛛
青翅蝶、
白翅蝶、
黒翅蝶、
透明翅蝶
導火線蜘蛛、
導火線茜蜘蛛、
筋肉茸蝿
取り敢えず、
火山地帯では絶えず火の粉が舞い、
樹海では絶えず毒の花粉や、鱗粉。寄生胞子、
などが飛び交う、天然の罠要塞に仕上がっている。
一部の上位モンスターに関しては投入を見送って、
生態系が確立してから送り込むことにする。
炎神蛇、超飛鋼線孕罠茸、
玉鋼竜草、偽銀竜草、
魔公銀梅花、などは正直に言って完全に生態系を一色にしかねない。
それはそれで淘汰の結果なのだろうけれど、
不慮の罠を作る環境においては多少の多様性は必要だろう。
この階層に関してはそのような意図を持って作ったわけだから。
現在この階層で最大の期待を寄せているのは、
漂空寄生茸。
普段はピンポン玉程度の大きさでいずれは樹海の過し易そうな場所に漂う予定だけれど、
その性質はかなりたちが悪い。
生息条件が厳しく、かなり限定された空間だけに繁殖するキノコのモンスターで、
脆弱にしてもっぱら噴火山の火花や同じく樹海の水茸と並び、
最底辺にいると言っても過言は無いだろうけれど、
鱗粉や炎の身体やその他何かしらの抵抗力を持っていない存在に触れると次々に吸着し、
振り払えば離れていくものの、気が付かなければ少しずつ増殖し、
最後には覆いかぶさるようにして相手を喰らう。
次点は銃弾銃茸。
小さくて目立たないけれど、
硬質な笠を高速で射出し獲物を撃ち抜く。
こちらも脆弱な上に生息条件に条件が厳しいそうだ。
けれどどちらも、大した抵抗力が無く脆弱な皮膚を持つ生物、
つまりは、人間に酷く有効だ。
加えてこの階層には、
エルダーハーブという万能薬になる巨大な植物が自生しているようで、
1~9階層に自生しているウミスミレ、21~25階層のスノーリリー同様に人間にとっても非常に有益なもので、
欲が深かったり何かしらの事情があれば奥深くまで立ち入らざるを得ない。
人が欲しがる有益なものを用意しておくことも大事な要素だ。
現在は長寿薬や嗜好品、回復薬の原料が中心だけれども、
その価値がさらに上げる方法は無いのだろうか?
疫病でも大流行してくれればそれも叶うのだろうか。
そうなった時を期待しておこう。
「そう言えば、摂理。
例の卵があったよね。
この階層で育てればいい。
生息環境は似ているだろうから。」
「お断りします。
ピーちゃんは管理室で育てます。」
ピーちゃん?
「ああ、孔雀のピーか。
産まれてくる仔に名前を付けたんだ。」
「いえ、ピーピー鳴くでしょうからピーちゃんです。」
摂理の名付けは某携帯怪獣と同じネーミングセンスだった。