目次 次へ 1/8 一章 赤い天才 プロローグ とある川原にて。 「はぁっ……はっ……は、」 血が流れる川底に 重厚な何かがころがっている。 落とし主である女性は口元をおさえて後ずさり 肩を震わせ、泣きじゃくっていた。 「う……うぅ、あ」 彼女は、掠(かす)れた声で 「ごめんなさい」と 目の前にある死体にむかって、呟いた。 当然、返事は返ってこない。 その後、女性は覚悟を決めて 携帯電話を取り出し、3つの数字を入力する。 相手が電話に出たことを確認して 彼女は言った。 「人を、殺しました」