36話 RPG?(戦闘スペック低め)
今回はいつもと少し書き方が変わっています!読みづらかったら申し訳ないですが、筆者の練習も兼ねてるのでご容赦を。
誤字脱字の修正、感想の返信は少し遅れます。
パーティ 『魔軍』
戦士 風太 (X)
盗賊 山彦 (D)
魔法使い 竜也 (A、ゆうしゃ笑)
遊び人 大祐 (元魔王)
偉い人 アリス (貴族次期当主)
以上が今回の探索のメンバーである。
次に個人のステータスを示す。
風太 Lv 34
HP 216 MP 211
攻撃力 235 防御力 212
素早さ 103 魔力 116
運 ほどほど
宝具 霊大剣 『滅牙』 (風太命名)
山彦 Lv34
HP 198 MP 301
攻撃力 197 防御力 183
素早さ 206 魔力 162
運 あんまり
必殺技 メガネビーム(嘘)
宝具 大鎌 『クロノス』(山彦命名。大祐だと『THE・切り裂き君』)
竜也 Lv34
HP 271 MP 491
攻撃力 83 防御力 199
素早さ 154 魔力 285
運 ちょい凶 (セフレがさげ○ン、別れたら中吉)
好きな体位 騎乗位
宝具 狂戦鎧 『ハルファス』
改変魔本『ワールド』(竜也命名。大祐に言わせれば『ステージ』)
大祐 Lv52
HP 407 MP 801
攻撃力 57 防御力 97
素早さ 87 魔力 730
運 秘密
宝具 船 『ノアの方舟』
生命の貯蔵庫 『ノアの方舟』
備考 装備をしてなく、魔力による強化もまったくしてないステータス値である。宝具は大祐命名だが神話のオリジナルと同一のモノかは不明である。
アリス Lv285
HP 8715 MP 8888
攻撃力 2105 防御力 2501
素早さ 1804 魔力 3001
運 普通
経験人数 0人
備考 眷属としての力は発現していなく、純粋な貴族としての力のみである。
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不死鳥祭殿 地下11階
ぶっちゃけ以前来たときは全力で駆け抜けただけだから、このダンジョンのモンスターはほとんど知らないんだよな。
まあ、そんなわけでアリスと一緒に部下たちの戦闘を眺めているけど………
やはりレベル10のダンジョンだけあって雑魚モンスターも強いな。
部下たちはまだ余裕を残してはいるけどそれなりに消耗しているようだ。
ただ目標がいるのは地下237階だからね。既に1時間ほど経っていることを考えるとキツイかもしれないな。
ここは30階ごとに中ボス的な感じで不死鳥の巫女が出てくるからな。それも奥に行けばいくほど強くなるという……
俺が戦ったときは巫女の再生の凄まじさで戦いが長引いたけど、今回は3人いるし絶え間なく攻撃させれば何とかなるだろう。
いざとなったら宝具を使わせるし。
『滅牙』か『切り裂き君』なら一撃で倒せるはずだ!
「大祐。」
アリスが俺の頬をツンツンと指で突いてくる。
どうしたのと尋ねる前にモンスターの気配が感じられた。
「またか~。この階層はモンスターが多いな!もう8回目だぞ!」
Dが文句を言いながらも双剣を構える。
「まあ、さっきのとこと違って広い通路だからまだマシだけどな。」
Xも続いて大剣を構える。
「ここは壁が発光してるから明るいしな。」
白く光り明るい壁を見ながらAが魔法の準備をする。
「行くぞ!」
「おう!」「うーす。」
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ゴブリンサモナーが あらわれた!
Dの こうげき。
ゴブリンサモナーに 147のダメージ。
Aは まほうをつかった。
かぜがモンスターをきりきざむ。ゴブリンサモナーに 115のダメージ。
ゴブリンサモナーは じゅもんをとなえた。
ゴブリンザムライ(ゴブザム)が あらわれた。
Xのこうげき。
かいしんのいちげき!ゴブリンサモナーに 401のダメージ。
ゴブリンサモナーを たおした。
だいすけは アリスをみている。
だいすけ 「アリスはカワイイな~ぜんぜんあきないな。」
アリスは てれている
アリス 「……ありがとうございます。だいすけも、とてもすてきですわ!」
ゴブザムの こうげき。
しかしDには あたらない。
Dのこうげき。
ゴブザムの きんたまにあたった。ゴブザムを たおした。
モンスターたちをたおした!
まほうしきを てにいれた!
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「こいつらの魔法式はもうあるからいらないな。ヤマとフウはいるか?」
倒したゴブリンどもの魔法式を見ながらAがDとXに尋ねている。
が、訊かれた二人も既に手に入れた物だしいらないということで適当に捨てることになったようだ。
まあ、ゴブリンサモナーとは今日だけで7回くらい戦っているからね。
ゲームで出てくるような緑の小さなキモイモンスターが普通のゴブリンなわけだが、この召喚士ゴブリンは白色でなんか召喚士っぽいローブを着ている。
今回はゴブザム、――――こいつは少し大きく150センチくらいの身長で名前の通り刀のような体の一部である武器を使ってくるゴブリンだ――――を召喚したが他にもいろんなゴブリンを召喚してくるウザいモンスターだ。
まあ、魔法生命体であるため生殖能力はないのでたまにゲームであるように人間の女を犯したりはしないんだけどな。
「それにしてもお前ら少し時間かかり過ぎだな。この調子じゃあ連休中に最奥まで到達できないぞ!」
「それは申し訳ないが、ここのモンスターは結構強いぞ!おまけに微妙なとこに罠があるから油断もできないしな。」
俺の指摘にエロ太が申し訳なさそうに答える。
ちなみに俺が何もしてないことについての文句は来ないぞ!
長い時間を一緒に過ごしてるからな!今更そんな細かい苦情は来ないさ。
「リーダーが前に来たときはボスのとこまで一気に走破したんだっけ?」
「そのとおりだ!」
あのときは完全にフルスピードだったよな!
5分で30階を移動したはず。
モンスターが反応するより早く突破し、罠が動くより早く範囲から脱出して一気にボス戦まで行ったっけなぁ………懐かしい思い出だぜ。
「俺たちも一気に突破したほうが良いんだろうけどな。山彦 (D)はともかく俺 (A)や風太(X)にはちょっと厳しいぞ。」
「確かにな。俺も大剣だからかさばるし結構つらい。魔力の消費を考えないで良いなら出来なくもないけど…………回復薬はどのくらいだったっけ?」
「一応5連休のうち3~4日でゴールって考えてるからなぁ……低階層でモンスターが弱い初日は地下90~100階まで行くつもりだったから大体一人当たり7本くらいか。」
Dが最近ハマってるメガネを片手でクイッと上げるしぐさをしながら言う。本人的には格好良いつもりなんだろうけどイケメン以外がやっても微妙だよな……
ま、そんなことは置いといてだ今後の予定どうすっかなぁ?
最悪『不死鳥の魔法式』はアリスに貰うこともできるけどできることなら自分たちで手に入れたいしなぁ~。
ひとまず休憩場まで行ってから考えるか!
「休憩場はどこだったっけ?」
「ちょい待ちー。見てみるわ。」
言いながらAが小型の端末を取り出し調べ始める。
アリスが教えてくれようとしたけどアリスの唇に人差し指を置いて言わせないようにした。
やはりというべきかレベル10のダンジョンは伊達じゃない。今の部下たちには早すぎたようだからな。
奥の階層に進めばアリスの助けを借りまくることになりそうだから、今はまだ自分たちでやらせることにしよう。
「あった!休憩所は20階ごとにあるみたいだ。あと、地上へ戻る転送装置は50、100、150、200、250階に最後の不死鳥の間の奥にあるぞ。」
「てことはあと9階層移動しなきゃいけないんだな。でもこれくらいなら一気に行けるんじゃないか?細かいことは休憩所で計算し直せばいいさ。どうだ?」
特に反論もなかったので全速で休憩所まで向かうことにした俺たち。
各自魔力の消費を考慮せず一気に強化し、準備完了!
「よ~い…………ドン!」
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休憩所で身体を休めながら話し合い、結果として最終決定は不死鳥の巫女を相手に宝具無しでどのくらい戦えるのかで判断することになった。
上手く戦えるのなら予定通り部下たちに戦わせるけど、最初の巫女相手に凄く苦戦するようならこの先のもっと強い巫女やラスボスには宝具ありでもほとんど勝てないだろうから変更する。
ホントにダメだと判断したら部下たちは退却させて俺とアリスで不死鳥まで一気に行くことになるだろう。
まあ、とりあえずは巫女戦を見てから決めよう!
あ、ただ回復薬を無駄遣いしないようにするためアリスに貴族権限でダンジョンのマップを用意してもらい最短距離を進むことにしました。
以前言ったようにLv8より高いダンジョンはマップの情報が一部隠されている。わかるのは休憩所の位置と転移装置の位置だけだ。
実際このダンジョンに来るのは本来であれば上級のBMだけだからマップなんて無くても何とかなるのだろうけど、俺たちは適正でないにもかかわらず来ちゃってるから…………
まあ、地図位なら良いだろう。
学校の授業とか仕事とかできてるわけじゃなく、個人的な理由で来てるわけだしな。俺は自分に甘く行こうと思う!
さてさて、そんなわけでやってきました不死鳥祭殿 地下28階。
最短距離を進み、なおかつ無駄な戦闘は隠れてやり過ごすなどできるだけ避けてここまでやってきました。
ちなみにトラップもアリスの地図には記載されているから問題なく避けています!
…………さすがにちょっとどうなの?と自分でも思うところがある…………
今度別のダンジョンに潜るときはズルしないでしっかりやろう!あと適正レベルのダンジョンに行くことにしよう!
「確かにな。これじゃあクリアしたぜって気がしない。」
「リーダーの剣が出来たら中級のダンジョンに行こうぜ!」
「俺は楽だから別にこれでも良いんだけど。」
A、D、Xが続けて言う。
Xことエロ太は好みの女がいればやる気になるんだろうけど、女がいないときは楽をしようとする傾向があるな。
ま、悪くはないけどさ。ダンジョン探索は男のロマンの一部だと思うんだよなぁ~
「それはわかるけどさ。ロマンを感じるダンジョンってのは、まだ誰もクリアして無かったり伝説の剣が封印されているとこだったり、そーゆー場所を言うんだな。」
こう主張するエロ太に対しAとDが反論しいつのまにかロマンについての討論に熱中している。
俺とアリスが周囲を警戒しているから別に良いけど――――ってさっそくモンスターの気配がする!
「バカ三人、敵が来ますわ。構えなさい。」
俺が注意を促すより早くアリスが声を出す。
「了解ですファスナイルさん!」
それを受けて部下たちもお喋りをやめ即座に戦闘態勢になった!
「………俺が声をかける時より反応が良くね?」
「外見ってのは士気に影響するからさ!やっぱ男であれ女であれ見目が優れた指揮官の方がやる気になるよな!」
失礼なXの言葉を聞き頷くAとD。
その瞬間正面の曲がり角から『ホースパイダー』、骨の馬に乗った首なし鎧 『デュラハン』、目玉に羽の生えたモンスター『イビルアイ』の上位種で3つの目玉が横につながりその周りを12本の剣が浮遊する『エルドイビルアイ』の計3体のモンスターが現れた!
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デュラハン、ホースパイダー、エルドイビルアイがあらわれた!
Dは じゅもんを となえた。
ちからが みなぎってくる。Dの ちからと すばやさが ふえた。
Aは じゅもんを となえた。
あおいひかりが なかまを つつみこむ。なかまぜんいんの ちからと すばやさが ふえた。
Xは かえんぎりを つかった。
ほのおに つつまれ おおきくなった けんが ふるわれる。
デュラハンに 378の ダメージ。
ホースパイダーに 511の ダメージ。
エルドイビルアイに 411の ダメージ。
デュラハンの こうげき。
ミス。Dは こうげきを かわした。
ホースパイダーは クチから イトを はきだした。
ミス。3人は こうげきを かわした。
しかしXは まえのたたかいを おもいだした。ちからと すばやさが さがった。
エルドイビルアイは とくぎを つかった。
3つの めが あやしく かがやく。
ほのおが Aを おそう。Aに 31の ダメージ。
こおりの やいばが Dに せまる。ミス。Dは こうげきを かわした。
いかずちが Xを おそう。Xに 48の ダメージ。
だいすけは ふてくされている。
だいすけ「もういいよ おれなんて。」
アリスは だいすけを なぐさめている。
アリス「かれらの ことばなど きにすることは ありませんわ」
Dの れんぞくこうげき。
ふうじんの いちげき。ホースパイダーに 273の ダメージ。
らいじんの いちげき。ホースパイダーに 390の ダメージ。
Aは じゅもんを となえた。
A「むにゃむにゃむにゃ………おっけぇ!」
デュラハンは とっしんした。
すなぼこりを まきあげて Aに つっこむ。
A「カウンターじゃい!」
ひかるかべが Aを まもる。
デュラハンに 870の ダメージ。デュラハンを たおした。
Aに 301の ダメージ。Aは しんだ。
Xは ばくれつぎりを はなった。
かいしんのいちげき!ホースパイダーに 543の ダメージ。
ホースパイダーを たおした。
トラウマを こくふくし ちからと すばやさが もとに もどった。
だいすけは Aを はこんでいる。
だいすけ「アリスーーーあしを もって。よいしょ よいしょ。」
アリスは ためいきを ついている。
アリス「ここでやられるようじゃダメですわね。」
エルドイビルアイは けんを とばした。
10もの けんが ふりそそぐ。
ミス。Dは こうげきを かわした。
ミス。Xは たいけんで ふせいだ。
エルドイビルアイは にげだした。
モンスターを たおした!
まほうしきを てにいれた!
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「戦いは終わった……Aという犠牲を払って……。」
「おいリーダー!縁起でもないこと言わないで。気絶してるだけだぞ。」
俺の全然笑えないボケに、やはり真面目に突っ込んでくるD。
今の戦いでAはがっつり気絶した。
カウンターの魔法を張ってたけど、デュラハンのやつはダメージ減少の許容限界を超えた勢いで突進してたからな。Aのやつもダメージを負ってしまい倒れてしまった。
実際はAがダメージを受ける瞬間俺が結界を張ったから、大して怪我はしてないけどな。
回復魔法を使いこなすアリスから見ても特に問題ないと判断されている。
おそらくはビックリして気絶したんだと思う。しばらくしたら起きるだろう。
「アホですわね。」
「アホだな。」
「完全に侮っていたようですわね。」
「戦う前から油断しまくっていたからな。俺やアリスの場合は感知範囲が広いし勘も鋭いから遊んでても警戒できるけど、こいつらはなぁ……」
「アホですわね。」
「アホだな。」
俺とアリスの淡々とした会話を聞きながらXも微妙に冷や汗が出ている。おそらくAと同じく油断してた自覚があるのだろう。
Dは基本的に前衛で罠の発見とかにも注意を払う立場なためを務めるため、俺たちほどではないにしろ感知範囲が広いからまだ大丈夫だ。
とりあえずAが目覚めるまでの数分間、通路の端で休むことにした俺たち。
アリスの結界が張ってあるためモンスターに気付かれる心配はない。
Aが起きたら最初にかける言葉は決まっている。
「お~Aよ!死んでしまうとはホントに、ホントに、ホントに情けない!」