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22話 男達の会話


今回はタイトル通り男たちの会話がメインです。


次の23話からは再びバトルパートへと戻ります。


笹川君の戦いは24話からですのでバトル好きの人はもう少し待っててください。


「聞いてくれお前たち。」



 俺たちは久しぶりに仲間だけで集まった。


 場所はいつもの訓練場だ。


 訓練所のロビーにあるテーブルを囲んで俺、A、D、Xの4の人が座っている。

 

 毎度のことながら俺たち以外の人はいない。経営大丈夫なのかと思わなくもないけどそれより話し合いをはじめようと思う。


 今回集まった目的は訓練することではなく試合について話し合うという名目だ。


 あくまで“名目”だ。


 実際のところは俺が今の充実した性生活を唐突に自慢したくなったために集めただけだ。



 



 睦美ちゃんの部屋でお泊りしてから10日ほどが経った。


 試合も進んで既に準々決勝なのだがそれはおいておこう。






 睦美ちゃんの初体験以来俺は京子と睦美の部屋を交互に泊まっている。


 京子とは「大祐」「京子」と呼び合っているのだが、睦美ちゃんとは「ダイちゃん」「睦美」と呼び合うようになった。




 そうあれは2回目のお泊りのときだ。


 睦美の手作りご飯を食べ、試合について話をし、風呂に入り、そのままベッドインした。


 まだ痛がる睦美に対し微弱な性魔法を使い、――魔法を使用するという許可は貰った上でだが――、痛みをやわらげ楽しんだ後だ。


 散々乱れたことを恥ずかしがって掛け布団の中に潜り込んでいた睦美が上気した顔だけ布団からひょこっと出して言ったんだ。



「あのね笹川君。」


「なに?」



 俺が聞き返してもモジモジするばかりで話し出さない彼女に、優しく尋ねたんだ。



「どうしたの睦美ちゃん?」 ← すっごく優しい声で


「うん。あのね……せ、先生のことは睦美って呼んでほしいの。」


「???? いつも名前で読んでるよ。睦美ちゃんって。」 ← めっさ優しい声で


「そうじゃなくってね……」


「呼び捨て?」


「…うん…」


「えーと…じゃあ、行くよ。……睦美。」 ← 可能な限り甘い声で


「はい。」



 呼ばれた瞬間、その日一番の顔の赤さになった睦美と見つめ合ってさ!また睦美は布団の中に潜っちゃったんだ!


 部屋の電気は消してるけど魔法で強化すればいくらでも顔色なんてわかるしさ!


 もうすんごい可愛いんだって!











「どう?良いだろ!?もう睦美は本当にヤバイんだよ。超萌える!」



 部下3人に尋ねてみた。


 3人が微妙な顔でそれぞれの顔を見渡した後、Aが口を開いた。



「そうだな。可愛いんじゃね?俺はどんな人か知らないけどさ。」



 Dが続けて話す。



「ああ。可愛いと思うよ。――――――んで、それよりさ昨日家のボイラーが故障してさ、水道からお湯が出なくなっちゃったんだよね。」


「え?マジで!?」


「それはヤバイな!大丈夫なの。」


「大丈夫じゃないよ。母さんと妹がうるさくて―――――」


「ストーーーーーーーップ!!!!!!!」



 Dがいきなりボイラーの話を始めてAとXも何故か俺の話よりもボイラーの話に食いついている。


 おかしくね!?



「どうしたリーダー?」とDが言う。


「どうした?じゃねえよ!俺が話してたじゃん!なんでボイラーの話なの!?おかしいだろ!?」


「大祐、落ち着けよ。ボイラーの話は大事だろ。なんせ山彦(D)の家のお湯が出なくなるんだから。」


「そうだよ。山彦の家庭にとって大事な問題だと思う。」


「魔法で沸かせや!出来るだろう、それくらい!」



 Dを援護するXとA。


 お湯を沸かすくらい魔法でいくらでもできる!ぜんぜん大事じゃない!



「ボイラーなんてどうでも良い!とにかく話を戻すぞ!」



 何か言いかけたDの口を塞ぎ睦美との話をもう一度再開する。










 さっきの続きだが、次の日は京子の家に泊まったんだ。勿論するべきことはしたぞ!


 で、翌日はまた睦美と一緒に過ごしたんだけど、この日は祝日で試合も学校もなかったから午前中からデートしたんだよな。


 二人でデートの定番“約束の丘”に行ってきてさ、楽しかった!


 のんびりと自然公園を散策しながらいろんな植物を観賞して、手作り弁当を食って、膝枕してもらって昼寝して過ごしたんだよな。


 午後はまた二人で散歩してたら初等部のときのクラスメイトに会ったんだが、そいつは睦美を俺より年下と判断したみたいでその後二人になったら睦美がふてくされて大変だった。


 でも仕方ないんだよな。睦美は童顔だし身長だって150cm前後だから間違っても教師には見えないから。胸だけFカップで大きいんだよ。すんごいやわらかいし。



 話は戻してだ、大体の名所を見て最後にあの『カップル広場』に人生で初めて入ったわけなんだが、あそこは噂どおり凄かった!



 ホントにカップルしかいなかった。


 1人もしくは同性だけで入ったら大変なことになる場所だったぞ。


 あちこちカップルだらけでキスしまくりで、俺たちが座った場所はもう少し過激な場所で、本番をしてる人はさすがにいないけどボディタッチは当たり前だった。


 俺も睦美とキスしながら服の下に手を入れて胸を揉んだりした。


 最初は抵抗されたんだけど周りがそういうカップルだけだったから、あてられたのか空気を読んだのか大人しくなったから最後には直接胸を触りまくった。











「ここでイチャイチャして暗くなるまでいたんだけどこの時にダイちゃんって呼んでも良い?って聞かれたんだよ。具体的には―――――」


「待って大祐。」



 気分良く話してる俺を制止するA。



「何だよ?」


「イチャイチャ広場からの景色はどうだった?」


「カップル広場な。……景色は絶景だったぞ!小高い丘になってるんだけど、眼下にはいろんな花が綺麗に咲きまくってて、遠くには街並みが見えるんだよなぁ。そしてさらに遠くには首都までは結構距離があるにも関わらず始原の塔が見える!あの広場からでも天辺が見えないし…言葉で言うと陳腐な感じになるけども、とにかく絶景だった。デートスポットになるのも当然だな。」


「そうなんだ。俺ガキの頃あそこでウンコしたことあってさ!それが肥料になったのかな?――グワッ!」



 言い終えると同時にAを殴り飛ばしてやった。


 残った二人を見ながら訊く。


「なに!?お前たちもあそこで汚いことしたわけ?」


「し、してないしてない!なあ、風太?」


「あ、ああ。ありえないぞ。ホント竜也(A)は信じられないな。」



 慌てて否定する二人。


 まったく主君の幸せな話なんだからしっかりと拝聴するのが礼儀だろうに失礼なやつだ。



「そ、そうだ!俺は同じ学校だし三坂さんも睦美先生も知ってるわけだが、エロいことする時ってやっぱ違うのか?」


「質問が漠然としてるけど……たぶん違うな。」



 行為の内容も違うし俺の気持ちよさも違う。


 京子は160cmくらいの身長だから170に届かない俺と顔の位置が近いからな、ことあるごとにキスばっかしてる気がする。や、ただ単にキスが好きなだけかもしれないけど。


 睦美は背が小さいからキスするにも下を向かなきゃいけないな。本番は抱きかかえてすることが多い。特に最近はベランダで頑張ってる。俺が結界を張っているから周囲からはこっちを視認することはできないのだが、それを知らない睦美は


「は、恥ずかしいよダイちゃん…」とすごい恥らった顔で呟く。


 それがまあ、可愛いのなんのって。



 こんな感じのことを具体的にDとXに説明してあげた。



「マジか~あの先生の恥ずかしがる姿は可愛いだろうなぁ」


「いや、俺はチラッとしか見たことないからわからないし。」



 それぞれXとDの台詞である。



「まあ、そんなわけで俺は幸せいっぱいなわけですよ。大会で有名になったし、準々決勝まできてるからな!一部のミーハーな女ならやれそうな気もするけど京子と睦美がいるからなぁ。うちの学校の女には魅力を感じるやつはいない。」


「そりゃそうだろ!あの二人がツートップで3位以下を大きく引き離してるからな。それにもともとお前は魔王だった頃から女の理想が高いしな。」


「でもお前らだってそこそこ有名になってるだろう。AとDは3回戦敗退だけど学生にしては十分な成績だしエロ太は次の準々決勝でサーマレイス=セラヴァイルと戦うだろ?」



 俺の質問に対し、対照的な表情を浮かべるDとX。Dは苦笑するような顔でXは嬉しそうな顔だ。


 先にDが口を開く。

 


「確かに可愛い女子も話しかけてくれるようになったけどな。その中には俺好みのコもいてあっちも俺に興味あるとは思うんだけど…」


「可愛いのか?だったら俺が初夜権を行使するぞ!?」



 ふざけて言うと



「睦美って人は知らないけど京子ちゃんだっけ?あの人は見たことあるからな。京子ちゃんの方が百倍可愛いさ。」



 と返ってきた。



 まあ、昔からめちゃくちゃ可愛い貴族級の女は俺が独占してたからな。


 高嶺の花といえるレベルを俺は好むが、Dは普通よりちょっと可愛いくらいの頑張れば採れそうな花を好むからなぁ…AもDと同じでXは普通以上であれば何でもイケる。



「で、で、その女の子とどうなったんだ?」といつのまにか戻ってきたAが訊く。


「まだ、何もしてない。メールは結構してるんだけどな………学校だと和也(B)とジョニー(C)の視線がきつくてな」



 あ~なるほど。BとCとは幼なじみだしやっぱり気を使ってるのか。



「じゃあ、Aはどうだ?」


「セフレが出来た!」


「マジで!?」


 

 Xがものすごい勢いで立ち上がり椅子がガタンと音を立てる。


 食いつきすぎだ。いや、気持ちはわかるけど。



「ちょ、おまえ、どーゆーことだよ!」


「落ち着けエロ太。――――で、話の続きは?」


「大したことじゃないぞ。大会出たことで話すようになった人が可愛いけど遊んでるタイプで俺とも遊ぶようになっただけだ。まあ、あいつは他の男とも遊んでるけど女友達を紹介してくれたりするしなかなか良い関係ですよ。」



 微妙に勝ち誇ったように言うA。それに対し俺たちは



「…淫。」「淫だな。」「イ○ポ。」



「最後のリーダーのセリフは何!?むしろビンビンだっつーの!」


「不!」「不潔!」「性病…」 


「病気じゃないし!俺も少しは性魔法が使えるからその点は問題ない!そもそもリーダーだって複数の女がいるだろ!」


「俺は純愛だし。」


「どこが!?ろくでなしだろ!」


「あーハイハイ。じゃあ、Dと淫の話は聞いたからエロ太はどうだ?お前は最近クラスの女子とキャイキャイしてるじゃねぇか。」



「淫って俺か?俺のこと言ってんのか!?」



 まだ喚いているAは無視してエロ太の話を聞いてみると、



「俺もDと同じくまだだな。二人で話したりとかは増えたんだけど…正攻法で口説くのが難しい。レイプは得意なんだけど。」


「あーわかるわかる。俺も和也とジョニーのことを抜きにしてもなかなか難しく感じる。」



 エロ太の意見にDも同意した。


 レイプってのは異世界での話しな。火星でレイプなんてしたら人体実験場へと送られるから。


 地球の国家は人権がうんたらと非難してるけど、火星では性犯罪にはかなり厳しい罰則が設けられていて『自分の意思で強引に襲ったりしたら』確実に 魔法や医学などの実験体にされる。


 おかげで再犯はまず起きないし(たいてい、実験で死ぬから)、実験体にされる恐怖から性犯罪は他国に比べて少ない。おまけに魔法や医学の発展にも大いに役立っている。

 

 犯罪者にも人権があると叫ぶ国の方が性犯罪が多いのは皮肉なことだ。


 まあ、更生できる可能性があるやつでさえ実験体にするのはどうかと思わないでもないが火星の住民は概ね今の制度に賛成している。


 冤罪っぽい可能性のあるものはちゃんと調べられるしな。嘘をついても記憶を読み取る魔法があるからすぐわかる。実験体にされるのは100% が自分の意思で性犯罪を犯したものだけだし。








「でも正面から女の子と話すのは楽しいしな。今、俺がいろんな女と話せるのは中級まで来れたのが大きいし、リーダーにはその点だけは感謝してるぜ。」



 おっとぼんやりしてる間にいつの間にかいい話っぽくなってた。


 正面から感謝されると悪い気はしない。


 少し良い空気になったのでしばらくはまじめに語り合った。
















 さて女の話から過去の話になって、現在の話と話題が変わった。


 試合についてだが先に言ったようにAとDは3回戦で敗退している。相手は地球出身の上級と火星の中級(中級のなかでは上位だ)のやつだ。


 しかしこいつらは俺なら問題なく勝てる相手なんで別に良い。AとDにしてもかなりの接戦で観客も盛り上がってたみたいだしな。どっちが勝ってもおかしくない試合だったから今後の訓練でいくらでも取り返せる。

 

 今のこいつらの実力と足りないものはわかったから今大会での目標は達成だ。



 俺とエロ太は準々決勝まで来たわけで校長たちがキャッホーしてたな。


 俺の相手は中級のなかでの上位のやつだ。レベルは7かな。まあ、フルパワーを出せば俺の敵ではない、と思う。


 ここまで戦った相手は1回戦のように楽に勝てた。というのもやはり詠唱型魔法の特徴である好きな場所に魔方陣を発生させられるというのが大きい。


 普通のやつは媒介付近からしか魔法を出せないから、自分の上下左右とオールレンジで迫ってくる魔法の攻撃には慣れていないようだ。


 ロンギヌスを使った時点で力を隠すことをやめた俺は容赦なく魔法を撃ちまくりどの試合も20秒以内で終わらせた。同じように次の試合も問題なく勝てるだろう。




 問題は俺の準決勝の相手になる、エロ太 VS サーマレイス=セラヴァイルの試合だ。





 貴族代表のサーマレイス=セラヴァイル。


 透き通るような白い肌に紫色の髪を持つセラヴァイル家の分家の人間。年齢は俺たちより2つ上。セミロングの髪をポニーテールにしていて身長は180センチ近くもある。当然というかスタイルは抜群で胸も腰もエロい!顔はかわいいと言うより綺麗と呼ばれるような美貌。最も貴族のほとんどが美女美少女なのだが。顔はきつい印象を与える顔立ちだな。


 そんなサーマレイスは俺と同じくどの試合もあっさり終わらせている。


 特別なことはしていない。


 試合開始と同時に敵へ接近して、男なら腹を殴る、女なら首に手刀を入れて気絶させる。これだけだ。


 もちろん相手もただ見てるわけではない。


 攻撃したり距離を取ろうとするが一切通用せず敗北している。


 本気の場合の実力がさっぱりわからんが少なくとも基礎身体能力は今の俺よりも遥かに上なんだろうな。



 それら俺の印象をエロ太に話したらビビるどころかワクワクしているようだった。


 

「だって、落ちこぼれだった俺が貴族の代表と戦うようなところまで来れたんだぞ!すごく楽しみだ!」



 気合の入ったエロ太の言葉を聞き、触発された俺たちはこの日遅くまで語り合った。


 …まあ、あまりいい案は出なかったんだけど。


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