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19話 大祐の進化表 人間 → 魔王 → 人間(元魔王) → 人間(発情期)

 更新再開です。


 まずは発情期の男が京子といちゃいちゃする話からです。


 バトル好きには合わないかもしれません。気を付けてください。 


 またあとがきの方に『京子について』、『この物語の流れについて』ネタバレになることを書いているんで見たくない人は注意してください

「遅い!」



 ロングソードを取りに来てすぐに言われてしまった。


 西川たちに一緒に帰ろうと誘われたはいいけど夕飯も一緒に食うことになって結局ここに来るのが遅くになってしまった。


 あ、自宅には泊まりですと連絡いれておいた。



「まったくもう。私にも予定があるんだから時間は守ってくれないと困るよ。」


「予定ってもう寝るだけじゃん。」


「ミーちゃんたちにカラオケ行こうって誘われてたのに。」


「池田先輩も一緒だから京子はどうせ行かなかっただろ。」


「それはそれ。ま、いいよ。とりあえず入って。」



 お邪魔します、と言って部屋に上がりこむ俺様。


 昨日も結構きれいだったけど今日はより片付いているな。



「女の子の部屋をじろじろ見るのは失礼だよ。」


「そう固いこと言わずに。家族と幼馴染以外の女の部屋に入ったことなくてさ。なかなかに新鮮だなと思って。今朝はそれどころじゃなかったし。」



 話しながら部屋を見渡すと食事がテーブルの上にあった。


 量的に二人分だな。



「ご飯作ってくれてたんだ。じゃあいただきます。」


「え?食べてきたんじゃないの?」


「量が少なかったから物足りなくて。」



 ホントはかなり食ったけど、せっかく用意してくれたのを食べないのはもったいないしな。


 学ランの上を脱いで、カバンを置いてテーブルの前に座る。


 二人でご飯を食った。


 味は普通の家庭の味でした。


 けど同級生の女の子の手作りだというだけでおいしく感じるのは何故なんだろうか?まったくもって不思議だ。


 


 食後は二人でテレビを見たり会話をしたりで時間が経っていった。


 そもそも話すようになってまだ2週間ほどだからな。好みだとか趣味だとか知らないことも多い。


 お互いのことを話すだけでもかなりの時間が経った。







 しかし、会話をしながら1つだけ思うことがあった。


 京子は可愛い。


 凄く可愛い。


 目はパッチリしてるし肌は白くてツヤツヤだ。髪はサラサラストレートで細いのに出るとこは出てる。巨乳好きの俺にとってはもうたまんないくらい良い女だ。


 性格的にも相性がいいみたいで話は弾むし、京子も既に俺を警戒して無いから、かなり近い距離で過ごしている。


 他の男、あるいは昔の魔王になる前の俺なら緊張して顔が赤くなったり心臓がバクバクしてずっとドキドキしっぱなしなんだろうが、今の俺はまったくそんなものとは無縁だ。ずっと落ち着いて会話をしている。性欲はあるけどな。



 そしてたぶんこれから先、京子以外のどんな可愛い人に対しても、どんだけ好きになった人にでも俺はドキドキなんてしないんだと思う。魔王ではなくなったけどやっぱり人のときとは変わってしまっているのだろう。


 それが何となく寂しいなぁ…なんて思ったりもした。











 そんな感じで過ごすうちにそれなりに遅い時間になった。



「だいぶ遅い時間だな。」


「もう帰るの?」


「シャワー貸して。」


「あ、うん。良いよ………………………え?シャワー?帰るんじゃないの?」


「今日は泊まってくぞ。着替えも途中で買ってきたしな。」



 そう言って着替えの入ったカバンを見せる。



「えーーーーーー!?」


「えーーーーーーじゃなくてせっかくだから一緒に入ろう。」



 京子が戸惑ってるうちに強引に風呂場まで連行しちゃいました。












「わたしもうお嫁に行けない。」



 風呂場でいろいろされちゃった京子は泣いたふりをしながらなんか言ってる。


 特に返事をせずにタオルで身体を拭いてやった。


 風呂場では何もしないつもりだったがやはりしてしまった。


 命がけの出来事とか激しい戦闘があると性欲が強まるとかいうけどホントだよな。


 おまけに俺の場合は性魔法で魔力の続く限り興奮を維持できるからなおのことやらかしてしまった。



「はじめっからわたしの体が目当てだったのね。」



 まだなんか言ってるが顔は笑っている。



「いや、勝負下着をつけてた京子に言われたくないんですけど。」


「ち、違うよ。今日はたまたまそういう気分だっただけだし。てか勝負下着じゃないもん。」


「ハイハイ。」



 紐っぽいやつだったからね。前回はノーマル?なやつだったし。

 

 ムキになって言い返してくる京子が可愛くてまた性欲がわき出る。



「じゃあ、せっかく勝負下着まで用意してくれた京子のために2回戦と行きましょう。」



 宣言すると同時に京子を布団まで運んで襲い掛かった。


 俺はとんでもないケダモノです。


















「ねぇ、わたしのこと好き?」



 情事のあと、京子を抱きしめながら頭を撫でている時に聞いてきた。


 模範解答を答えようと思ったけど京子の目は真剣で、ウソを見逃すことはないと言っているようだった。


 だから正直に答えた。



「好き。大好きだよ。ただ…」


「ただ?」


「恋愛感情なのかはわからない。」


「そっか。」


「うん。」



 俺が最後に恋をしたのはいつだろう?


 魔王として過ごした1000年以上の期間でも恋をすることはなかった。


 性欲の塊だったけど。


 最後に恋をしたのはきっと魔王になるよりも前のことだな。


 幼馴染の沙夜を好きになったのが……切ない思い出。 









 お互いに抱き合っている腕に力を込めて強く密着する。


 おもむろに京子が顔を上げるとキスをしてきて話し始めた。



「わたしも。」


「うん?」


「わたしも正直わかんない。好きなのは間違いないんだけど。」


「わたしの話ちょっと長くなるけど良い?」って聞いてきたから頭を撫でて話の続きを促した。




「中等部の頃は付き合ってた人いたんだけどね、親に「異性に触れるのは何年も一緒にいてホントに信頼できる人だと分かってからだよ」みたいことを言われてたの。だから手も繋がないでいたんだけど、そしたらそれが原因で喧嘩になって結局別れることになってね。それが何人も続いたから『あ~男って身体目当てなんだ。』って思ってそれ以来誰とも付き合わなかったんだ。」




 なるほど。いろんなストーリーでよくある場面だな。




「わたしを見る男の視線って彼女がいるいないに関係なく同じだからね。そんな中で大祐はわたしを見ても特に強い反応がなかったから興味を惹かれたっていうのはあるけど」



 そこまで言うといきなり俺の頬を抓りあげてきた。



「まさかいきなり身体を許しちゃうなんて!」


「痛い!ちょっと痛いんですけど!」



 京子の腕をペシペシ叩いてやめさせる。マジで痛かった…



「もう自分が信じられないよ~」言って俺の胸に倒れこんでくる。



 この点はウソつかず話した方がいいよな。



「あ~~~~~京子さんや。」


「何?やっぱりわたしに性魔法ってやつ使ったの?性魔法っていうくらいだから当然そっち方面の使い方あるんだよね。」



 するどい。エスパーかこいつ?




「最初のときはおそらく使いました。正直、初めての記憶は酔ってたんで覚えてなく何とも言えないけど。京子は最初のときの記憶あるんだよね?俺が性魔法を使ってた気配あった?」


「………わかんないけど痛くはなかったから。あんなに血が出たのに………」



 顔を赤らめて言う京子。なるほど



「痛くはないというか気持ち良かったのか、はじめてなのに―――――痛いっす。今俺が痛いです。」



 うお~指をかまれた。歯形がついてるしよ~



「あ、2回目以降は自分の性欲の調節や避妊には使ったけど京子には一度も使ってないぞ。」



 京子は特に答えず俺の胸に頭をのっけてゴロゴロしている。










 しばらくのほほんとしてると唐突に思い出した。



「でも待って!よく考えれば試合観戦のときに京子から手を繋いでこなかったか?」



 うん。間違いない、松田の試合の後、こいつから手を繋いできた。


 つまり最初に触れてきたのは京子ですね。



「え!?……あ……」



 無言で見つめあう二人。


 いや、京子は直ぐに目をそらした。



「まあ、そんなの今さらだよ。大祐がわたしにしたことに比べれば大したことないよ。」



 何言ってんのこいつ?みたい目で見つめていたら京子が冷や汗っぽいのをかいてるのがわかったから仕方なく流すことにした。



 そんなことよりだ。


 ついでだから俺からも質問してみた。



「京子は俺が睦美ちゃんにちょっかいかけるの嫌だと思う?」



 聞くと視線を改めてこっちに向け答える。



「多少はモヤモヤするけど、それほどでもないかな。」


「意外だ。さっきは試合でキスしたことを怒っていたのに。」


「あれはわたしといた直後なのにってことだよ。」


「違いが判らないんですけど。」



 俺の質問には答えず違うことを言う。



「わたしの家はお父さん1人にお母さんが2人だからね。」


「そうなの!?」


「うん。あ、家庭内での問題はないよ。私を産んだお母さんももう一人のお母さんも同じく仲良しだし。弟はわたしと異母兄弟になるけど仲良いし。」


「ほほ~」


「だから露骨な贔屓をしたりしなければわたしは平気!なんだけどわたしとしてはもう少し今の関係でいたいと思ってる。」


「????????」


「こんなことしておいて何を今さらだけどもう少し時間が欲しいの。」



 確かに、怒涛の展開だったからな。出来過ぎなくらいに。



「それに大祐の方も今は大会が優先でしょ?」


「大会第一なら今頃、他の選手の対策をしてるって。」


「じゃあわたしが辞退してって言ったら辞退してくれる?」


「あ~……それは無理だな。」



 確かに無理だな。


 大会か京子かどっちか選べって言われたら大会を優先するな間違いなく。



「でしょう?だからもう少しこのままでいよう。」


「良いけど、客観的にはセフレにしか―――――痛い!暴力はやめよう。」


「大祐が余計なことを言うからでしょう。……まったく。最終的にはちゃんと大祐に責任とってもらうんだから問題ないの」


「それだったら今から俺の女ってことでも―――」



 京子が俺の口をふさいで言葉を止める。



「三坂家では本来は何年か付き合ってから身体を許すの。それはできなかったけどね。……とにかくこれはわたしのなかでのけじめだから決定なの。良い?」


「え?いや、疑問と突っ込みどころだらけだけど………京子の中で折り合いをつけるためってんならわかったよ。」


「よろしい。では今日はもう寝ましょう。おやすみなさい。」



 そう言って布団をかぶり目を閉じた。


 あと1回はやったるぞと思ってたのになぁ…


 なんか触ったら怒られそうな気配が出てるから今日は大人しく寝ることにした。










 なお翌日の出来事を簡単にまとめる。


 お互いの関係を確認したということで俺はもう遠慮しなかった。


 今は付き合っていない。でも『最終的には俺が責任をとる』。


 なら襲ってもいいと判断した! 


 

 

 朝ご飯を食べ終わり二人でくっついてテレビを見てたら俺はまた発情期になった。


 これは俺がケダモノなせいもあるが京子がすごくいい匂いなせいもある。


 そんな風に自分に都合よく言い訳をし、乗り気じゃない京子に堂々と性魔法を使い襲い掛かり、やっては疲れて寝て、起きたらまた襲うというサイクルで1日を消費した。


 エロ太たちから今後の対策会議をしようというメールが来ていたけど行けない旨を返信し朝から晩まで2人で過ごした。


 あ、今日も泊まっていきました。夜は5回です。


 性魔法は素晴らしい!


 俺に性魔法を教えてくれたサキュバスには心から感謝したい。


下記にあるのはネタバレです。注意してください。













 あらためて京子ちゃんのことです。エロいことやりまくってますがメインヒロインではありません。他のヒロインが出てくると出番は減る予定です。ちゃんと責任とってずっと一緒にいますけど。


 この大会編はプロローグ、ゲームで言うなら共通ルート(ちょっと違うけど)にあたります。他のヒロインは大会後に出てきます。


 しかし筆者が真のメインヒロイン(?)としているキャラが話に出てくるのはもうホントずっっっっっと先のことです。


 


 まだまだ未熟な私の作品ですがこれからもどうかお付き合いくださいませ。

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