15話 本選までの約2週間を日記風にしてみた
大会まで残り12日
一昨日の土曜がエリア大会の決勝だったから昨日は日曜で休日だった。そして今日は学校へ行った。
朝予想通りに体育館で朝礼がありめんどかった。今回は華柳先輩が壇上ではなく生徒の列の中にいたのが切なかった。
校長は余計な話をせず大会のことをいきなり話し始めた。
全体の総評を述べた後、個人の話をしていた。
エロ太については見てないから軽く褒めてた。
松田は寺島のことに触れられ生徒はみんな笑っていた。
池田先輩は前回と同様、長く褒められてた。女たちがきゃきゃー騒いで羨ましかった。
問題は俺のことだ。なんか前回はあっさりだったくせに中級だと分かった途端、めっさ褒め殺しだった。鳥肌が立って寒気がしたから下を向いてたら、隣に呼ばれた。
松田が示す方を見ると俺が嫌がってるのがわかるのだろう西川たちが最高の笑顔を向けてきた。あとで〆といた。
校長の話が終わった後、解散となった。
次の大会もできる限り全校応援だそうだ。ただし強制参加ではないということだ。
そのあとは普通に過ごしていた。睦美ちゃんにはちょっかいをかけず軽く日常会話をするだけにとどめておいた。
廊下で京子と挨拶をしたり会話をするようになった。それくらいが変化したことだと思う。
放課後はAとDと久々に会った。Xもいるけどね。
来週はフリーだけど今週は4人で訓練したいとのことだ。どうやら勝ち上がったことでみんなやる気満々になったようだ。おまけに学校でもちょっとした有名人らしい。
俺はAの学校に知り合いはいないがDは懐かしいBやCと同じ学校だ。もともとガキの頃からの関係らしくDが結果を出してることでいろいろ面倒があるっぽいが本人がごまかすので聞かないことにした。
会話をした後は4人でバトルロイヤルやって帰った。
訓練してる場所は俺やXの地区の結界ありの訓練所だ。普通は地方大会が行われた場所で訓練するやつが多数なのでこっちにはあまり人がいない。
今日は俺たち4人しかいなかった。
施設のオッチャンとは当然顔馴染みで4人が本選出ることを言ったら褒めてジュースをおごってくれた。
大会まで残り11日
学校は普通。授業も戦闘訓練を俺は取ってないので特別なことはない。教室で友達と話、廊下で他のクラスの知り合いと話したりって感じだ。
放課後はいつもの場所へ。AとDは結構遠くに住んでるためここに来るのに転移施設を使っている。
今までは親が金の関係で良い顔しなかったらしいが最近は問題なく出してくれているらしい。良かった良かった。俺も家から遠くだけど自分で転移できるから問題ないしな。
訓練したあと、見学してた4つくらい下の男の子に話しかけられた。強くなりたいとか言うので部下3人に任せた。リーダーは忙しいからな。
大会まで残り10日
学校では池田先輩と遭遇。話してたら京子が来た。その後3人で話すもののあの女は俺にばっか話しかけるのでいろいろ怖かったです。周りの通行人たちは遠巻きに見守っていた。
松田が笑っていたので〆といた。
あとは普通だと思う。
訓練後、また4つ下の子ども(チャーリーって名前)が話しかけてきたので3人に任せた。
大会まで残り9日
今日は朝からムラムラしていた。けど噂がうんたらは困るから睦美ちゃんには近づかない。
今なら寺島でも抱けるわ~って言ったら寺島が反応するより先に松田が割って入ってきた。
赤くなる寺島。
「お前三坂さんはもういいの?」って聞いたら「俺には優香がいる」と返ってきた。
真っ赤になる寺島。
見つめあう二人は放置して西川と虎川原と3人でトイレに行って愚痴ってました。
廊下で京子とその友達数名に遭遇。ムラムラしてるから来るなって言ったら軽蔑の眼で見られました。
これでしばらくは話しかけられないと思います。
放課後の訓練。チャーリーとその友達がいました。部下3人に任せました。
戦闘したのでより性欲が高まっています。
大会まで残り8日
最近、魔法式関係の分からないところを俺に聞きに来るやつが増えました。めんどいけど空気をよんで教えてます。ただそこそこ可愛い子に来られると発情期の僕にはつらいものがあります。あと聞きに来る女に恋してる男からの視線が痛いです。
あ、睦美ちゃんとは毎日会話してます。世間話です。変なことはしてません。
放課後――以下略です。
大会まで残り7日
ムラムラ状態になってからなぜか、ですます調になってるので気を付けることにした。
俺は絶対に自家発電はしないと決めている。
金があれば政府認可型のエロいお店に行きたいんだけど、ダンジョンもぐったり大会出たりで金が無くて行けない。我慢我慢。
今日は休日で学校は休みだ。訓練は午前からなのでぱっぱと着替えて出かけた。
いつものメンバーに松田がいた。あとチャーリーとその友達もいるけど。
松田は学校で俺が話したのを聞いて来たらしい。
正直今さらやっても大会までにレベルが上がることはないしと思ってたら、
「勝つのが無理なのはわかってるけどできる限り頑張りたい!」
その熱意に感じるものがあったのか他の連中はOKをした。
けど俺たちに混ざるのは不可能なので見学させた。
昼までやったらご飯を食べた。
そのあと部下に以下略。
松田には俺がついて指導した。対人戦に慣れることを優先して教え込んだ。
結果として大会2日前まで訓練をすることになった。
3時間くらいして解散。
性欲がやばいので大人しく帰って自分に魔法をかけて感覚を鈍くした。あとは本を読んだり魔法式の研究したりした。
大会まで残り6日
今日も訓練だ。
昨日と同じ日程で行い解散。
街を歩いていると京子に会いました。話しかけてきたんでムラムラしてると伝えて遠ざけようとしたんだけど流されました。
ふざけてると思われたようだ。
京子は一緒にいた友達と別れ俺を喫茶店に連れ込んだ。拒否したかったけど腕を組まれた際にあたった胸が気持ちよかったので無理だった。
少し話した後に1発やらせてと頼んだら怒るどころか微笑んで「学校の友達とかに教えてもいいなら良いよ」と言われた。
トラブルが嫌なんでそこは流すことにした。
たぶんわかってて言ったんだと思う。
その後ウィンドウショッピングに駆り出された。思い返せば女の子とこうやって歩くのは超久しぶりで嬉しかったんで、この世界では表向きに存在しない性魔法をつかい性欲を強引に抑制させてピュアな気持ちで楽しんだ。
デートは緊張するけど楽しいです。
大会まで残り5日
朝から西川たちに絡まれた。
俺はバカだ。
ピュアなデートを楽しむあまり周りに知り合いがいる可能性を考えていなかった。こんなことならやらせてもらえば良かったぜ。
京子ファンの男の嫉妬視線、彼女持ちの楽しそうな視線、池田ファンの女の期待の視線を受けて居心地が悪かった。
仕方ないので睦美ちゃんにちょっかいかけて中和しようと思った。バカだった。
結果として睦美ちゃんファンからの視線が加わっただけだった。
放課後、松田とエロ太と訓練へ。以下略。
なお、今年の貴族代表が公表された。
十五貴族の中でも髪に特殊な色が現れる色持ちの家の一つ。虹髪の『佐藤』や緋色の『三宮院』と同じように紫色の髪を持つ家系『セラヴァイル』。
セラヴァイルの中でも分家にして有数の実力者で俺たちと同じ年代の女。
サーマレイス=セラヴァイル
こいつが貴族枠で出るらしい。レベルは当然10だそうだ。
大会まで残り4日
特にねぇ。いつも通りだった。
大会まで残り3日
特にねぇ。
大会まで残り2日
最後の訓練だ。チャーリーたちには明日からしばらく来ないことを告げている。
施設のオッチャン達とご飯を食べに行った。激励してくれた!
大会まで残り1日
放課後、まさかの全校集会。出陣式みたいことされた。一人一言ずつ言えと。
エロ太と池田先輩は聞いてたらしくスラスラと話すが俺と松田は初耳だからめっさ困った。あとで聞いたが睦美ちゃんが言い忘れてたらしい。
松田はテンパって詰まりまくりで笑われていた。俺は一言、「進めるところまで進んでいこうと思います。余裕があれば応援よろしくお願いします」とだけ言った。
教室に戻ると睦美ちゃんが俺と松田に謝ってきた。
みんなが帰った後、教室で睦美ちゃんにお仕置きした。
上下共に下着の中に手を入れていろいろした。付き合ったことないよと前に言ってたし反応的にも初めてだったからマズイと思って途中でやめた。
すっっっごい涙目になってたから抱きしめて30分ほど頭撫でてたらなんとか落ち着いてくれた。
そのあといつもどおり真っ赤になって「こういうことはしちゃダメですよ。」といって足早に出て行った。
今さらながら誰かに見られてないか心配になったが誰もいない感じでほっとした。けど玄関に行ったら京子様がいらっしゃって先ほどのことを聞かれた。
激励するために玄関で待ってたがいつまで経っても来ないから教室に来たらしく、よりにもよって胸に吸い付いてるところを見られたらしい。
口止め料として夕飯をおごらされた。4千円(火星も円の通貨を使ってる)の食べ飲み放題の店だ。もういっそ性魔法を使ってこいつもやっちゃおうかなと思ったけど自制した。
どうせなら大会が終わるまでは禁欲すると決めたのだ。睦美ちゃんとのことはセーフだ。
京子を家まで送った後は俺も帰って特に何もせず寝た。
酔っぱらってたのでそう勘違いしていた。