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魔性のアンデッド   作者: アデビィ
第一章

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エラノア「…こんな感じ?」


ナナシノ「おお!!10分でここまで!!すごい!

トランプのダイヤのマークになってる!!」

(◆←これ)


エラノア「…これでいいの?なんかまだ白い塊みたいで、あんまり綺麗とは…」


ナナシノ「ここからです…!ここからテーブルという光の入り口になる場所のカットをざっくりします。


まず、上下のとんがりで、傷が少ないほうを下にしてください。」


エラノア「えっと… こっちかな… はいはい…そして…?」


ナナシノ「で、いらない方のとんがりにある傷が多い部分めがけて横にカットしてください。ほんとにテーブルをつくるイメージです。慎重にお願いします。ここは光の入り口になる部分です。職人さんはだいたいこの作業を…」


エラノア「ちょっと何言ってるか分からないけど…


…えい!♡(すごく綺麗なテーブルカットが出来た!)


おお!! あ、気持ちちょっと光ってるかも…?」


ナナシノ「……まあ、そうです!その調子です!!もっと綺麗に輝かせるためには、次の工程、クラウンづくりです。


ダイヤモンドが輝くためには、簡単に言うと、ちょうどよく光が反射する面を多くすればいいんです。

光は本来、真っ直ぐ進むとイメージしてください。

ダイヤモンドは光を曲げる性質を持っています。その性質を利用し、ダイヤモンドの中で光をたくさん反射させるんです。ダイヤモンドに光たちのための迷路をつくるイメージです。


そのためのクラウン、下の部分のパビリオンづくりです。


テーブルを上のグループ、尖ってる方を下のグループとします。

上のグループには、横から見たとき、34~35度の角度で、高さを10〜16%、今回はありがたいことに直径が大体10cmなので、1.0〜1.6cmくらいの高さで、一周分割ってください。入り口になるので、さっきみたいにいきなりするんじゃなくて、慎重に…」


エラノア「………え?

…まあなんとかなるでしょ。えい♡



……(キン! キン!)(チラン…キラン…)


お、ちょっと今光った?♡ やっぱ私って豪運♡ 感覚でやったら大体成功するのよね〜♡」


ナナシノ「……まじで…はぁ…


エラノアさんがいないと詰んでたな。


でも、ほんとにすごいです!!これである程度クラウンづくりはできたので、次は下のグループ、パビリオンです。


パビリオンは角度40〜41度、高さ43〜44%、つまり4.3〜4.4cmです。ここでほんとにダイヤモンドの顔が決まります!とてもとても慎重に…」


エラノア「これもまあなんとかなるでしょ♡

えい♡(キン!キン!キン!)(ギラン…ギラン…)


おお!♡ 私これ向いてるかも♡


で、このあとは?♡」


ナナシノ「………お疲れ様です。疲れてないかもしれませんが。

……ここからは研磨に入ります。これは色々ややこしい計算をしながらやるので、こここそは一つ一つ丁寧にやっていきま…」


エラノア「えーいいよー。めんどくさいー。とりあえず磨けばいいんでしょ?♡それくらい計算しなくても誰だってできるってー♡」


ナナシノ「だめです!!!ちゃんとしないと今までの努力が…いやまああんまり努力してるようには見えなかったですけど…でも!!」


エラノア「いいよいいよー♡ どーせあと3つあるんだし♡ トライアンドエラーだよー♡」


ナナシノ「ふざけ…! あ〜…!! 説明書とか読まずに棚とか組み立てるタイプでしょ!? そういう人は必ず失敗するんですよ!もう! ここまではたまたま成功していても、必ず失敗します!やめてくだ…」


(ゴシゴシ…ゴシゴシ…)


ナナシノ「あー!!!!!!もうやってる!!!!」



…(ギラギラギラギラギラギラギラギラギラ!!!)



ナナシノ「なっ!!!うそ!!え!?!?は!?」


エラノア「うわー!♡すごい綺麗!!!♡

初めてこんな素敵な宝石見たなー♡♡これをゾンくんにプレゼントすればよかったなぁー♡ あと、ラッキー!♡もう成功しちゃったー♡ やっぱり私は天才だなー♡

光のための迷路ってこういうことなのね!♡

ゾンくんの説明わかりやすくて助かったー♡♡

ありがと♡♡♡♡大好き♡♡♡♡」


ナナシノ「…なんかすっごい悔しい。うざい。なんなんだよ。けっ!結局は天才はどんな分野でも天才なんだな!そういう人の前ではどんな努力も水の泡となって消える、というか存在すらなくなるんだな。おもんな!!」


エラノア「だいたい感覚は掴めたから、残り3つがんばるぞー!♡ ゾンくんは今のうちにご飯とか食べてきたら?♡」



………





ナナシノ「……いえ。エラノアさんが失敗するところを見たいのでここで待ちます。失敗するように頑張ってください。」








…1つ目のダイヤづくりに1時間ほどかかったが、残り3つはなんと50分ほどで完成した。1つに50分ではない。3つ合わせて50分だ。3つ目に関しては10分でつくり上げた。


ちなみに、どんなダイヤモンドづくりの職人さんでも、直径が10cmほどのダイヤモンドは一週間以上はかける。


エラノアさんがどれほどの人間でバケモンな人間なのか、おわかりいただけただろうか。

同じ種族とは思えないね。そして僕の性格の悪さにも驚くね。


絶対この人とはケンカ別れしないようにしよう。こんなバケモン人材を逃すわけにはいかない。

そしてなにより……







いつかエラノアさんが失敗するところが見たい!!!

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