第6話 マザーコンプレックス
「まず俺だが、元の人格は非常に、異常に女好きで
俺自身は女性すべてに敬意を評している。」
モンスターは別だぞ、と釘をさされる。
「そして目標は一つだ、俺は元の世界の母さんを守りたかった。
女手一つで育ててくれた母さんを助けて生活してきたんだ。
だけど早朝の新聞配達中に眠気でふらついてこっちにきた。
一方この体のチャラ男も母親を大切にしていた。
だから母親のために命を張り、毒を飲んで倒れた。
そして俺と交代したんだ。目的のために。」
ほう。
「交代の時に神から説明があった。
そのまま死ぬか、この世界で偉業を成し遂げて
世界を救うか選べと。俺は選んだ。世界と母さんを救う。」
ほうほう、マザコン世界を救う、ですか。
「わたしには神さまから説明なかったよ?」
「モンスターだからじゃないか?」
ひどい!私だって元人間なのに!
なんだかわからなくなってきた。
無理、もー考えらんない。
こういう時はアレに限ります。
気まずいのは好きじゃないし、はっきりしてないのも面倒なので
きっぱり聞くよ。
「では、ストレス解消の意味で
私とやる気ないかい?」
「や、やっぱりお前はサキュバス・・・!!」
「ちがうちがう、これ元から、アイアムビッチ!オーケー?」
んん?頭の中で騒がしいのかな?
頭を抱えてこちらを見る。
「やりたい気持ちは・・・ある!頭の中のもGOサインを出している。
だがな、俺は、お姉さんが、年上の女が好きなんだ!!」