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第9話 人見知りのサキュバス
なんか頭の中で肯定する姿が見えるような気分。
きっとそうなんだ。で、むしろ自分から進んで
この居心地の悪い世界からフェードアウトしたのかも。
自分の常識と世界の常識が違うって大変だもんね。
私も苦労したからわかるよ。
「返せるならそのライフ?とやらを返すけど
どうしたらいいの?」
「俺に殺されればいい。それで取り戻せる。」
冷たい刃がクビに当たる。うう・・・痛くしないでね。
ぎゅっと目を閉じたものの
やっぱやめたと言われた。
「ただし、必要になったら返してくれよ。」
とのことだ。
改めてこの世界の話。
私たち、異世界人はこの世界の人に
ラストチャンスを与える存在である。
ライフをそれぞれ3つずつ与えられ
全員のライフを揃えたものの願いが叶うそうだ。
「あのー・・・異世界チート的なのは?」
「ああ、それぞれの職種で得られる能力がある。
例えば、俺は職種が勇者だ。もうこんな世界で
王子も勇者もないけどな。」
指で四角い枠組みを作り[ステータス]と唱える。
「これが俺の“チート”の[ステータス]」
そこにはゲーム画面のような表示が並んでいた。
「これは俺だけのー・・・
「[ステータス]!」
おお〜、私のも出た出た。
マザコン王子がすごい顔をした。




