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第8話 〜思惑〜

結構短いです。

いつもの事ですが……

俺たちの魔法訓練は3日続いた。

俺はマナをほとんど意識せずに見えるようになり、堀井や咲も魔法を使うことができた。


「そろそろ迷宮に行ってもいい時期かな?」


キリシュさんがポツリと呟いた。


「迷宮ってどんな場所なんだ?」


堀井がキリシュさんの呟きに食い付いた。


「そうだな…魔物がいっぱい出るし場所だな。他の場所よりマナが多く集まって動物とかが魔物になるんだ」


魔物はマナによって突然変異した動物みたいだ。


「魔物ってどんな形なんですか?」


咲がキリシュさんに聞く。

たしかに、俺たちは魔族どころか魔物も見た事がない。


「うーん…そうだな…大きい犬みたいな奴とか色々あるけど、動物を巨大化させたみたいな感じだよ」


良かった。

見てて気持ち悪い奴じゃないみたいだ。

オーガとかゴブリンとか人型の奴は怖い。

ていうか、気持ち悪い。


「動物型だけじゃなくて人型のゴブリンとかオーガって言う魔物もいるけどな」


キリシュさんはニヤニヤしながらそう言った。

何がそんなに面白いのか、それに最悪だ。

隣で咲も顔を歪めている。


「あいつらは出来れば近付きたくないよな」

「そうですね。ちょっと気持ち悪いですもんね」


キリシュさんとマーベルさんがそんなに事を言っている。


「迷宮には色々な魔物がいるのですね」


俺は作り笑顔でそう言った。

基本は作り笑顔なんてしないのだが、咲が使いものにならないぐらいダメージを受けているので仕方ない。


「よし!決めた。明日から迷宮に行こう!魔物を倒すのにも慣れが必要だと思うし」


こうした流れで俺達は迷宮に行く事になった。



♦︎♢♦︎♢



迷宮に行くことが決まった夜、俺はトイレに行きたくないなり、目を覚ました。


眠たい……。


俺は何を思ったのか、部屋にあるトイレは使わずに部屋から出た。

それから少し歩いているとある部屋から声が聞こえてきた。


「あの子たちは明日、迷宮に潜るそうですよ」

「それはいい機会だ。そろそろあれをやるか……」


俺は良く聞こえないので、話を聞こうと扉に耳を付けて聞き耳を立てた。


「誰だ!そこにいるのは分かっている出てこい!」


何故気づかれたかは分からないが、今は隠れる事にした。

少しずつ近づいて来る足音の中、俺は天井に張り付いて息を殺した。

こんな芸当は日本にいる時は出来なかったがチートみたいなパワーのおかげでする事が出来た。



ガチャン!



勢い良く扉が開く。


「誰も居ないのか……。気のせいだったのか……」


それだけ言って男は扉を閉めた。


明日、俺たちに何かが起こる。

それだけが分かった。


一応キリシュさんに言っておいた方がいいか……。


扉の中では冗談話に変わり、俺は扉から離れた。



……何か忘れているような……。


そんな事を思いながら寝転ぶと突然、尿意がやってきた。


やべぇ!肝心な事忘れてた!


そう心で叫びながら今度は部屋にあるトイレに駆け込んだ。



寝ぼけながら外に行ったのはもしかしたらスキルが発動していたのかも知れない…… 。




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