第3話 〜隠蔽〜
更新は2日に一回になりそうです。
「最後に、そこのパッとしない者!」
『ステイタス隠蔽』
ここで本当のステイタスを王女達に教え無い方がいいと思いステイタス隠蔽を発動する。
これでも大丈夫なのだろうか?
そして、結晶に触る。
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・堂川龍二
・種族:人間
・属性:火、水、風
・職業:精霊魔法師
攻撃力:750
生命力:800/800
防御力:700
魔力:850/850
スキル
・曲刀技 Lv3
・強化魔法 Lv2
・武術 Lv3
・炎魔法 Lv1
・水魔法 Lv1
・風魔法 Lv1
エクストラスキル
・言語理解
・脅威の記憶
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「ほうほう、この中では基本ステイタスが1番低いが、職業が精霊魔法師だとは」
「精霊魔法師ってレアなのか?」
「そうだな、50年に一度生まれるか生まれないかじゃの。それに属性が3つもあるとは稀じゃよ。2つでも10年に1人の逸材だと言われとるぞ」
どうやらステイタス隠蔽によって大分と弱くはなっているがそれでもこの世界の平均と比べると強いらしい。
「今日は色々あって疲れただろう。部屋を用意しているから休みたまえ」
「そうさせて頂きます」
「すまないのだが、勇者召喚で召喚されるのは1人だと思っていたから一部屋だけしか用意出来ていないのじゃ。大丈夫か?」
「はい!大丈夫です」
咲が間髪入れずに答えてしまった。
えっ!?大丈夫なのか?男2人に女1人だぞ!
「それでは行きましょうか」
そう言って何処から現れたのか分からないメイドに連れられて俺たちは部屋に向かった。
「本当に大丈夫なのか?」
「うん、それに話したい事もあるし」
確かに、話したい事は沢山あるので咲の判断に感謝だ。
「そうだった。明日から君たちの訓練を行うから頭に入れて置いておくれ」
王様が俺たちが部屋から出て行く少し前で言った。
結局、最後まで王女が喋ることは無かった。
「分かりました」
俺たちの代わりに勇者の堀井が答えてくれた。
♦︎♢♦︎♢
俺たちが連れられた部屋はとても広かった。
3人でいても寂しいくらいだ。
部屋にはソファーや机が置いてあり、ベットはダブルサイズだ。この部屋に1人だなんて考えたらもったいなく感じる。
「それでりゅーくんに聞きたいんだけど、りゅーくんステイタス弄ったよね?」
「ん?急に何言ってんだ?そんなの出来ると思っているのか?」
「出来る出来ないじゃなくてりゅーくんはやったんでしょ?」
咲は俺の幼馴染なだけあって鋭い。
しかし、なんで俺がステイタス隠蔽を使ったと断言出来るのだ?
「そうだよ。堂川がステイタスを弄ったって分かるんだ?」
「そんなの簡単じゃない!この世界のステイタスは日本に居たときの生活内容が重なっている。それにこの世界に来てからりゅーくんの怪我は治っているんじゃない?」
俺は咲に言われて怪我が治っているか動かして確かめてみる。
「本当だ!治ってる…」
「やっぱりね。私もこの前怪我をしていたの。今日、一緒に帰れたのもこれのおかげ。本当は部活あったんだよ。でも、私が怪我して2週間安静って医者に言われたから部活休んだの」
「その怪我は大丈夫なのか?」
俺は自分の経験から怪我に敏感になってしまっている。
「大丈夫だよ。それに私の怪我もりゅーくんと同じ様に治ったみたいだし」
「それなら良かった。でも、俺がステイタスを弄った事と関係あるのか?」
「あるよ。さっきも言ったけどこの世界のステイタスは日本に居た時の影響を受けているのはりゅーくんも気づいてたよね?」
「なんとなくだが」
咲がここまで気づいているのに驚いた。
「だったらりゅーくんのステイタスは変だよ」
「だから何処がだよ?」
堀井は話しが理解出来ていないみたいで咲に答えを促す。
咲は堀井の声が聞こえていないのか無視して話を進める。
「りゅーくんの怪我が治っているって事は私は剣道でりゅーくんに絶対勝てない」
「確かに中3の時だったらそうかも知れないが俺には2年間の ブランクがある。お前の方が強くなっているんじゃないか?」
確かに俺は剣道で咲に負けた事がない。でも、この2年で俺は何にもしていなかったのに対して咲はずっと剣道頑張ってきたのだ。俺の方が強いなんて保証はどこにもない。
「それでも分かるの!りゅーくんには勝てないって」
「確かに俺も堂川には空手で勝てない……勇者補正でもしかしたらと思ってたけどそれにしても堂川のスキルレベルが低すぎる……。堂川、本当の事を言ってくれ」
正直、2人には本当のステイタスを知ってもらうのは良いかも知れないこれから一緒に戦って行くのだから。
「お前達には敵わないな……」
誤字脱字がありましたら報告お願いします。
面白い作品が書けているかは分かりませんがこれからも書くので見てもらえると嬉しいです。