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第13話 〜逃走 2 〜

更新遅れました……。

今日は忙しいかった……。

俺たちは城から逃げ出して城下町まで走って来た。

ここはこの国の首都で凄く広い。

城を中心に半径50kmの円型だ。

城から約10kmまでが上級貴族のエリアで約30kmまでが、下級貴族や中級貴族が住んでいる。

そして、それより遠い所には平民が住んでおり、店など多くのものが立ち並んでいる。

俺たちはそこのある宿を借りて泊まっている。


お金はメイドのイリアから借りた物だ。

1週間は暮らせる量だ。

イリアはあげるといっていたのだがこれ以上は世話をかけられないので、いつか返しに行くと決めている。

……忘れらかもしれないが。

その時はその時だろう。

ここのお金はアイド金貨、アイド銀貨、アイド大銅貨、アイド小銅貨がある。銅は多く取れるようで価値もそれほど高くないみたいだ。

通貨は他にもあるみたいなのだが、俺たちが持つ事は無いようなお金だったので、ここでは割愛する。

そしてアイド大銅貨はアイド小銅貨10枚、アイド銀貨はアイド大銅貨を10枚、アイド金貨はアイド銀貨、100枚相当する。

つまり、アイド金貨はアイド小銅貨10000枚という事になる。

そして、この宿屋は一泊食事付きで、アイド大銅貨5枚だ。


イリアの話によると、追っ手は明後日あたりに来ると言っていた。

なんでもここまで大勢の人を連れて来るのは大変らしい。

そして、ここは人口が多い。

この国の3割がここで生活しているみたいだ。

そんな中で大規模な捜索部隊を動かすのは大変という事だろう。

予想に過ぎないが……。


ここから俺たちは他の街に行って金を稼ぎながら誰がキリシュさんたちを殺したか調べる。

それに、魔王の事についても、もう少し調べたい。


「明日からどうする?」

「まずは隣町を目指す。土地勘がないから誰か商人にでも道案内してもらいたいな」


堀井が今後の方針について聞いてきた。


「でも、タダでは道案内なんてしてくれないよね……。お金も限られているし大丈夫かな?」


咲はお金が無くなるのは避けたいらしい。

俺も同じ意見だが、今はお金よりも追っ手から逃げる事が大切だ。

隣町まで逃げてそこで冒険者ギルドにでも登録したらお金を稼ぐことは出来る。

そういう事はキリシュさんから色々聞いていたのでなんとかなるだろう。


「隣町で冒険者ギルドに登録しよう。そこからの事は後々考えよう」

「うん、わかった」


咲は納得してくれたようだ。


「堀井はそれでいいか?」

「俺よりお前の方が頭が良いのだからお前に従うよ。ここででしゃばっても仕方ないしな」


俺を助けてからの堀井はやけに落ち着いている。

前までだったら、もっと「あー」だの「こう」だの言っていただろう。


俺が捕まっている間に何かあったのだろうか?


俺は明日に向けて武器の手入れをしておく。

俺が今使っているのは日本刀に似た刀だ。

何故、異世界にこんな物があるのかは分からないがこの刀が1番使いやすかったのでもらっておいた。

異世界召喚されるのは俺たちが初めてじゃないようなので俺たちの前に召喚された人が作ったか、作り方を教えたのだろう。


ありがとう!先輩!


俺が武器の手入れをしているのを見て咲と堀井も武器の手入れを始めた。

隣町へ行くまでの道中で、魔物に合うかもしれないので準備は怠らないべきだろう。

とは言っても、出現頻度も少ないし、俺たちのレベルからしてそれほど危険ではないのだが……。



ひと通り武器の手入れが終わると俺たちはすぐに寝た。


睡眠は大切だからな!


次の日、俺たちはご飯を食べてすぐに道案内をしてくれる商人を探す。

俺たちは冒険者ギルドに入ってないので、護衛もすると言っても笑って。


「お前たち見たいな奴に命を預けられんよ」


と言われて相手にしてもらえない。

金を払うと言っても笑って誤魔化されるのだ。

俺達が昼食をとって外に出ると俺たちの指名手配のポスターが貼ってあった。


もうここには居られない。

早く道案内をしてくれる人を探さなければ。


咲は積極的に話しかけに行っているが相手にされなくていい困っているようだ。

堀井はああ見えて人見知りなので、中々話に行けてない。


「……どうかお願いします!報酬は払いますので」

「うーん、でもな……。お前たちが邪魔になるかも知れないんだよな。だから、お金云々の話じゃないんだよな……」

「自分の身は自分で守れるのでどうか……」


初めてまともに話を聞いてもらえる商人を見つけた。

やはり邪魔になる可能性のあるものと一緒に食べた歩くのは大変らしい。

護衛をつけるらしいのだが、その人の仕事量が増えるのも関係しているようだ。


「お金は払います!どうか……」

「うーん……よし!わかった。案内してやろう。ちょうど俺もその町に行く予定だったからな」

「ありがとうございます!」

「短い間だが、よろしくな!えっと……」

「リュウジ ドウカワです」


この国では名前が先で家名があとなので、俺はそれにあわせる。


「私はサキ カトウです」

「サイト ホリイだ」


おれに続いて自己紹介をした。


「おう!よろしくな!リュウジ、サキ、サイト。俺はハリスだ」

「お願いしますハリスさん」


こうして、俺たちはハリスと共に隣町へと行く事が決まった。



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