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もりのくまさん

まだストーリー関係ないこと書いています。

ただ書きたかったから書いたろ!の精神です。

ストーリーは今暫しお待ちを。

まてまてまて。

エルフは?巨乳は?ハーレムは!?

ザッケンナ!!

まだ異世界の旨味を何も得てないのになんだこの仕打ちは!!

異世界最初の敵だぞ?

スライムとかでっかいねずみだとかもっとこうあるだろ普通!

熊ってお前おい。

段階を踏め段階を。

もしかしてこの世界では熊がスライム的な立ち位置なのか?

それはないな。

だが落ち着け俺。

十七年生きてきた知恵を総動員しろ。

何かしら熊の対抗策があるはずだ。


……

ダメだ童謡のもりのくまさんしか熊というキーワードに該当するものがない。

おい俺の十七年頼むよ。

あれって別に熊の狩方を伝授する話じゃないだろ?

でも何か熊の弱点に繋がるヒントはあるかもしれない。


端から見たら顔は熊からそらさずお互い動きをうかがっているように見えるが脳内では平和的な童謡が流れていた。




ある日、森の中、熊さんに出会った。


うんそこは良いんだよ。俺も今その状況だから。

解決策をくれ。


花咲く森の道、熊さんに出会った。


一番終わっちゃったよ。

ふざけんな熊に会った報告とか要らねーよ!



熊さんの言うことにゃ、お嬢さんお逃げなさい。スタコラサッサッサノサ。スタコラサッサッサノサ。


これは逃げろってことか?

やっとヒントっぽいのをくれたが熊から走って逃げられるのか?



ところが、熊さんが、後からついてくる。


ダメじゃん!!逃げ切れてないじゃん!!


その後も最後まで思い出してみたが童謡の主人公は貝殻のイヤリングを拾った熊さんと歌い出してしまった。

ガチガイジやんけ。


でも待て。この曲は童謡、つまり作り話だ。

この世界も言ってみれば作り話のようなもの。

もしかしたら俺のゲロスプレーを拾ってくれて共に歌を歌う仲になる可能性が微粒子レベルで存在する…?

いやないな。ありえんわ。


…ってゲロスプレーだよ!

ゲロスプレーで撃退できるんじゃないか!?

一か八かやってみるしかない。

このままメンチ切りあってもいつかは攻撃される。

ならやるしかねぇ!


俺はゆーっくりと手を動かしバックからスプレーを取り出す。

その間もうなり声をあげこちらを睨み据える熊。

いつ攻撃されてもおかしくない状況。

生きた心地がしない。

なんとか取り出すことに成功。

俺は熊の方にスプレーを向ける。

すると熊ものっしのっしと俺に近づいて来た。


おおん!?やるか!?こちとらゲロスプレーがあるんだぜ?

…随分と頼りないが大丈夫かこれ。


熊まで数m。臨戦態勢に入る。

プッシュする所に指をかける。

銃のトリガーに指をかけている気分だ。


……

ここだ!!


俺は最終兵器(パーティーグッズ)に望みを託し勢いよくプッシュする。

霧状となった液体が飛散する。


頼むっ!!効いてくれ…ってこれくっっせぇぇぇぇ!?!?


臭気が俺の鼻腔を襲う。

その臭さに思わず咳き込む。


「ゲホッ!!ゲホッ!!くっせぇ!なにこれ!?」


だが熊にもバッチリ効いたようでブオオオと鳴きながら顔を手で押さえている。


よし!効いてるな!逃げるぜぇ!!

スタコラサッサッサノサ。


俺は熊とは反対方向に全速力で駆け出す。


まさか童謡の通りになるとは。

もしかしたらもりのくまさんの主人公もゲロスプレーを持っていたのかもしれない。


舗装もされてない獣道なので足を取られそうになるが何度か後ろに向けてスプレーを噴射しながら走る。

遠くの方から熊の咆哮が聞こえる。

そしてこちらに駆け出す姿が見えた。


はえええぇ!!!熊早っ!!

これも童謡通りってか!?

クソッタレガァァ!!!


無我夢中で走っていると舗装された道に出た。


どっちだ!?

街に近いのはどっちだ!?


看板などはたっておらず一本道の真ん中に出たのでどっちにいけばいいのかわからない。

背後からは怒り狂った熊が追ってきている。

俺は左に向かい走った。

理由なんてない。なんとなくだ。


「うぉぉぉぉぉ!!」


全速力で走っているがまったく巻ける様子がない。

むしろ差が縮んでるような気がするってか縮んでる。

だって背後から凄い足音するもん!!


その時俺はパーカーの帽子を掴まれ身体が浮いた。


あー死んだ。

また死んだ。

今度は何処の世界に行けるのかなー?

今度こそ天国かなぁ?


諦めた瞬間俺の体はドスンと何処かに落とされた。


「いってぇ!!」


目を開けると髭をたくわえた逞しいおっさんの顔があった。

どうもここは荷車の中のらしくガタガタと揺れている。

このおっさんが俺を引き上げたのか…?


「あ、ありがとうございます…」


どうにせよ助かったのは事実。

俺は訳もわからず小さくお礼を言った。


おっさんはクロスボウを構えて後方を見据える。

馬車に乗って速度は上がったが巻けた訳じゃない。

熊はしつこく追いかけてくる。

俺は馬車のなかでおっさんと熊の戦いを見ているしかなかった。


おっさんはクロスボウの引き金を引いた。

飛び出した矢はまっすぐ飛び熊の足に突き刺さるが勢いは落ちない。

再び矢を装填し狙いを定めて撃ち込む。

それから何発か撃ち込むもなかなか倒れない。


なんだよあの熊は…

ゲロスプレーまじ感謝。

お前が居なかったら死んでたわ…


馬車の後方にいたおっさんはクロスボウを置き近寄ってきた。


「・・・・!!・・・!」


なにか必死に俺に伝えようとしているが日本語じゃないので意味がわからない。

困惑しているとおっさんは耳に手を当てるジェスチャーをしてきた。


耳を塞げってことか…?


俺は言われた通りにするとおっさんは頷き再び後方に戻っていった。

どうやら合ってたみたいだ。

耳に指を突っ込みながらおっさんの様子を見る。


おっさんは袋の中から手持ちの玉を取りだし床にガンガンと叩きつけ投てきする。


なんだあれ?


数秒後それはバァン!という轟音と共に破裂した。


うるっせぇ!!


耳を塞いでいも鼓膜がビリビリ震えているのがわかる。

流石の熊も轟音に驚き足を止めた。

徐々に小さくなっていく熊は点となって見えなくなる。


なんとか…巻いたのか?


おっさんはこっちに戻ってきて耳から手を離しすジェスチャーをする。

なんとか熊を撃退したようだ。


「ありがとうございます!ありがとうございます!」


伝わってないだろうがおっさんにお礼を言う。

こういうのは内容じゃない。気持ちだ。


「・・・。・・・・・。」


おっさんも何か言ってるがさっぱりわからん。

やっぱり内容が大事だ。


おっさんは諦めたように首を横に振り馬車の前方に向かい誰かに話しかける。


なんだ?全然気づかなかったがもう一人いたのか?


馬車の前方を見ると手綱を持った可愛らしい少女がいた。

最後までありがとうございました。

次は明日あたりに出す予定です。

コメントとかあると嬉しいです。

今日のお昼はうぐいすパンだけでした。

ではでは。

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