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こころ龍之介☆短編集  作者: こころ龍之介
4/6

KiLL! ~以蔵の花~ 序章 (R18?)

幕末時代劇書くので、サンプル書いてみました。

よろしければ、感想下さい。m(__)m

かなり過激なので、トラウマになったらゴメンなさい。

以蔵が愛刀を素早く抜く。

ボトリと嫌な音を立て、会津藩の若侍の右腕が、四条通りに転がった。

「おまんら、儂を岡田(おかだ)以蔵(いぞう)と知って、まだ殺るっちゅーがかっ!オモロい、かかってこんかっ!」

連れの腕を落とされた会津の侍達は、各々(おのおの)刀を抜き以蔵に襲い掛かる。

「死ねやぁ!」

以蔵は半身をずらして上段より放たれた刃をかわすと、愛刀を全力で横に振り払う。

重たい肉と硬い骨を断ち斬る。

斬られた侍は腹に熱い痛みを感じると、そのまま身体が二つに別れた事も知らぬまま絶命してしまった。

斬られた男から血が溢れ出し、大きな血溜まりがじわじわ出来る。

「よくも、影直(かげなお)を!」

怒れるもう一人の会津の侍は、以蔵目掛けて突きを放ってくる。

以蔵は屈み刃をかわすと、今度は下から上に愛刀を薙ぎ払った。

再び肉を切断する鈍い音が響き、男の両腕が刀を握ったまま落ちる。

ぶわっと斬られた腕から血が溢れ出した。

「腕っ、俺の腕ぇーーーーっ」

腕を落とされた侍は、半狂乱になって叫んだ。

「安心させちゃろ、これで飯喰うこともないきに」

以蔵はニヤリと笑うと、無慈悲に侍の首を刎ねた。

嫌な金属音が鳴ると、男の首が身体を離れる。

刹那、綺麗な鮮血が、斬られた男の首からぶわっと溢れ出した。

「あとは、おまんだけじゃのう」

以蔵は凄み、一度、愛刀を振り血糊を払うと、最初に腕を斬られた男に近付く。

若侍はへたり込ん血を流し、小便を垂れながら必死で命拾いをする。

「頼む、この通りだっ、たっ、助けてくれ。かっ、金か?金ならここに・・・」

若侍は左手で、懐から小判の入った道中財布を取り出す。

以蔵は若侍の(まげ)を掴み、

「安心するがじゃ、おまんは殺さんき。ただ儂の顔見ちょるき目は潰させてもらう。なぁに儂ぁ手配書に載りたくないだけじゃ」

呆然とする若侍から半歩下がると、以蔵は刃を横に払った。

若侍の両目がぱっくりと上下に割れ、血の涙が滴り落ちる。

「ぐあっ・・・。くっ」

「会津のお友達に、伝えるっちゃ。岡田以蔵の名前聞いたら、逃げろってな」

若侍はそのまま意識を失ってしまった。

以蔵は道中財布から小判を、一枚だけ抜くと、

「せっかくくれるっちゅーがから、一枚だけもらうきのっ」

そう吐き捨てると歩きだす。

もう斬り捨てた侍たちの事なと、すっかり忘れていた。

今日は久しぶりに、坂本さんと会うのだ。

以蔵の心は既に、東山に向かっていた。

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