KiLL! ~以蔵の花~ 序章 (R18?)
幕末時代劇書くので、サンプル書いてみました。
よろしければ、感想下さい。m(__)m
かなり過激なので、トラウマになったらゴメンなさい。
以蔵が愛刀を素早く抜く。
ボトリと嫌な音を立て、会津藩の若侍の右腕が、四条通りに転がった。
「おまんら、儂を岡田以蔵と知って、まだ殺るっちゅーがかっ!オモロい、かかってこんかっ!」
連れの腕を落とされた会津の侍達は、各々(おのおの)刀を抜き以蔵に襲い掛かる。
「死ねやぁ!」
以蔵は半身をずらして上段より放たれた刃をかわすと、愛刀を全力で横に振り払う。
重たい肉と硬い骨を断ち斬る。
斬られた侍は腹に熱い痛みを感じると、そのまま身体が二つに別れた事も知らぬまま絶命してしまった。
斬られた男から血が溢れ出し、大きな血溜まりがじわじわ出来る。
「よくも、影直を!」
怒れるもう一人の会津の侍は、以蔵目掛けて突きを放ってくる。
以蔵は屈み刃をかわすと、今度は下から上に愛刀を薙ぎ払った。
再び肉を切断する鈍い音が響き、男の両腕が刀を握ったまま落ちる。
ぶわっと斬られた腕から血が溢れ出した。
「腕っ、俺の腕ぇーーーーっ」
腕を落とされた侍は、半狂乱になって叫んだ。
「安心させちゃろ、これで飯喰うこともないきに」
以蔵はニヤリと笑うと、無慈悲に侍の首を刎ねた。
嫌な金属音が鳴ると、男の首が身体を離れる。
刹那、綺麗な鮮血が、斬られた男の首からぶわっと溢れ出した。
「あとは、おまんだけじゃのう」
以蔵は凄み、一度、愛刀を振り血糊を払うと、最初に腕を斬られた男に近付く。
若侍はへたり込ん血を流し、小便を垂れながら必死で命拾いをする。
「頼む、この通りだっ、たっ、助けてくれ。かっ、金か?金ならここに・・・」
若侍は左手で、懐から小判の入った道中財布を取り出す。
以蔵は若侍の髷を掴み、
「安心するがじゃ、おまんは殺さんき。ただ儂の顔見ちょるき目は潰させてもらう。なぁに儂ぁ手配書に載りたくないだけじゃ」
呆然とする若侍から半歩下がると、以蔵は刃を横に払った。
若侍の両目がぱっくりと上下に割れ、血の涙が滴り落ちる。
「ぐあっ・・・。くっ」
「会津のお友達に、伝えるっちゃ。岡田以蔵の名前聞いたら、逃げろってな」
若侍はそのまま意識を失ってしまった。
以蔵は道中財布から小判を、一枚だけ抜くと、
「せっかくくれるっちゅーがから、一枚だけもらうきのっ」
そう吐き捨てると歩きだす。
もう斬り捨てた侍たちの事なと、すっかり忘れていた。
今日は久しぶりに、坂本さんと会うのだ。
以蔵の心は既に、東山に向かっていた。