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掌編小説集6 (251話~300話)

願い事

作者: 蹴沢缶九郎

「モンスターウォッチが欲しい。モンスターウォッチが欲しい。モンスターウォッチが欲しい。モンスター…」


「可愛い彼女が出来ますように。可愛い彼女が出来ますように。可愛い彼女が出来ますように。可愛い彼女が…」


「お金持ちになりたい。お金持ちになりたい。お金持ちになりたい。お金持ちに…」


「ああ、もう本当にうるさいな…。人間とは何故こうも強欲で他力本願なのだ」


神はそう呟くと、初詣、七夕の短冊、流れ星の時と叶えられる事のなかった騒ぎ立てる人間の願いを袋に詰めてゴミ箱に捨てた。

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