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第1話 深き海のハンター

こんなタイトルを開くなんて、『こっち側』の人ですよね?

頭アサイラムで書きました。私は正気です安心して下さい。

なんとこの作品では、海にサメが出るんですよ。


今月中に完結させる予定です。

 母なる海、それは地球という惑星における始まりの場所。様々な生命がこの青い海から生まれ、一部は地上へ進出した。

 地球上で最初に生命が生まれたのは、約40億年前だと言われている。最初に生まれたのは単細胞生物だ。

 地球の表面温度が冷え、海の温度が下がった時に生まれた。そこから5億年かけて、バクテリアが光合成を行い始める。

 酸素の供給が始まり、地球上は少しずつ変わっていく。更に最初の生命が誕生してから10億年以上経ち、多細胞生物が生まれ始める。

 それからカンブリア紀に入り、カンブリア爆発と呼ばれる事となる現象が始まる。生物の多様化が一気に広がった。


 この頃の海の生物で有名な捕食者と言えば、節足動物のアノマロカリスだろう。このカンブリア紀から、大型の捕食者が徐々に現れ始める。

 長い時を掛けて地球の環境と、生命の進化が進んでいく。約4億年ほど前、シルル紀やデボン紀になると、ようやく陸上へと生命が進出していく。

 まずは植物や節足動物、両生類が陸へと上がり始めた。この頃にはダンクルオステウスという巨大な魚が、海の代表的な捕食者であった。

 地球上の生物は進化を続けていく。ペルム紀、三畳紀、そして有名なジュラ紀へと進むにつれて、大型の生物が増えていった。

 顕微鏡がなければ見えないサイズから始まった生命は、10メートルを超えるような大きさまで発展した。

 特に広大な海では、地上よりも大きな生命が生まれていった。例えばプレシオサウルスや、モササウルスなど。


 巨大な捕食者と言えば、レヴィアタン・メルビレイというクジラの一種が居た。1200から1300万年前の海に生息していた肉食の哺乳類だ。

 大きいものでは、20メートルを超えるサイズまで成長したと言われている。現在のマッコウクジラとほぼ同じ大きさである。

 あれほどの大きさを誇る頂点捕食者が、かつての海にはいたと思えば、いかに恐ろしいかが想像出来るだろう。

 そして当時、レヴィアタン・メルビレイと争うように、海の支配者をやっていた軟骨魚類が居た。今でも有名な恐ろしい巨大ザメ。

 現在では絶滅したと思われる、ホホジロザメの近縁種。カルカロドン、又はメガロドンと呼ばれる巨大な肉食魚。


 体の大きさは10メートルから20メートル以上まで、様々な説が飛び交っている。現在でもハッキリと断定するのは難しい。

 レヴィアタン・メルビレイとは生活している時期が違ったという説もあり、今も研究は続けられている。

 いずれにしても、メガロドンが頂点捕食者だった時代は確かにあった。何もかもを捕食する、巨大な海のハンターだった。

 しかし絶滅を避けられないのが、地球上の生命だ。地球の寒冷化が進み、徐々に餌が取れなくなっていく。

 当時の環境に適応したホホジロザメや、シャチなどの捕食者に生存競争で負け始める。おおよそ300から400万年程前に、メガロドンは絶滅したと言われている。


 そんな様々な捕食者達が、競い合い滅びて行った果て、現代の海。最大の生物はシロナガスクジラで、頂点捕食者はシャチという現在。

 ホホジロザメも圧倒的な強者であるが、シャチが相手だと負けてしまう。骨格を持つ生命は、頑丈さが違っているからだ。

 映画のお陰で勘違いをされているが、ホホジロザメはそこまで恐ろしいモンスターではない。全長もせいぜい大きくて6メートル程度。

 だがシャチは、大きいオスだと10メートルに届く。そのうえ知能も高く、人間の幼児と変わらない頭脳を持つハンターだ。

 しかも単独で狩りを行うホホジロザメとは違い、複数匹でチームを組んで連携を取る。どちらの方が恐ろしいか、言うまでもないだろう。


 しかし今、その常識が覆ろうとしていた。ハワイ沖のとある海を、一匹のホホジロザメが泳いでいる。

 流線形の美しいフォルムで、優雅に海を進んでいく。僅かな月明かりを受けながら、海面近くを泳ぐエイに狙いを付ける。

 後ろ襲い掛かり、その鋭い歯で噛みついた。複数の歯がエイの体を突き破り、鮮血が海中へと広がっていく。

 ホホジロザメは易々とエイを食い散らかすと、満足したのかその場を離れようとした。しかしホホジロザメの下には、黒い大きな影が見える。


 夜の海ではシルエットが良く見えない。徐々に近づいていく大きな影に、ホホジロザメは気づいていない。

 次の瞬間には、大きな巨体が海面へと飛び上がった。一瞬見えただけでも、クジラほどの巨体を持つ大きな生物だ。

 大きな口には巨大な歯が複数ならび、ホホジロザメの体をガッチリと咥えている。あっという間にその体を噛み千切り、咀嚼してしまう。

 5メートルはあったホホジロザメの、倍以上の体躯を持つ巨大な魚は、再び海中へと戻っていく。

 それはまるで、現代の海には居ないはずの捕食者。すでに滅んだ筈の、とある軟骨魚類を思わせる太古のハンター。


 海洋研究者達がこの場に居れば、大声を上げて叫んだだろう。あれはメガロドンではないのかと。

 だが今この場には、一隻も船は浮いていない。誰にも見られる事がないまま、夜の海は静寂を取り戻した。

ガッツリサメが出るのは20エピソード目からです。

明日か明後日ぐらいには、そこまで投稿します。

今日は5~10エピソード出します。

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