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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。

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僕は幸せになった

作者: ラベンダー
掲載日:2026/03/25

僕の教室には、女神がいる。金髪の先生だ。その人の言うことは、すべて正しい。1+1でさえ、3にしてしまう。


母も先生のことが好きだ。推しかもしれない。もしかすると、その一線も越えているのかもしれない。





私は夫のことが嫌いだった。なぜ結婚したのかもわからないまま、子どもを産んでしまった。


子どもはたしかに可愛い。けれど、成長するにつれて夫の性格に似てきている。顔も夫に似ている。それが気持ち悪い。


私は最近、子どもを愛せなくなっていた。


そんなとき、女神が現れた。


自分の子どもの担任の先生。その人が女神であり、私の運命の人であることを、私は瞬時に理解した。


夫はいつも残業で帰りが遅い。きっと仕事を頑張っているのだろう。


夫は帰ってきても何も話さず、ただご飯を食べ、風呂に入り、寝るだけの生活。結婚したてのころは、もう少し会話があったはずだが、時間が経つにつれて減っていった。


私は相手にされていない。


夫に対して、もう何の感情もわかない。それに夫も、私のことをなんとも思っていないのだろう。


ある日、息子の三者面談があった。


教室に入ると、息子はすでに席に座っていた。私はその隣に座る。


先生の顔を見た瞬間、私は先生のことを女神のように美しいと思った。


体温が上がる。心臓がどきどきする。


私は緊張しているのだろうか。それとも――教室の温度が高いだけなのだろうか。


三者面談では、息子の進路や学校生活について話がされた。けれど私は、途中からそんな話はどうでもよくなっていた。


やがて面談は終わり、息子は「部活に戻る」と言って教室を出ていった。


私も出ようとした、そのときだった。


「ハルキくんは、もしかすると、いじめにあっているかもしれません」


先生はそう言った。


「えっ?」


私は先生の目を見て、すぐにそらした。


なぜかわからない。


気がつくと、先生――いや、私の女神が家に来ることになっていた。


私は緊張している。なぜだろう。


最近、自分がおかしくなっている気がする。もともと、そうだったのかもしれない。


気がつくと、先生は私の寝室にいた。


そして、キスをされた。


抵抗しようと思ったはずなのに、できなかった。


何かが、塗り替えられていく。




最近、妻の様子がおかしい。


元気なのだ。それが気に入らない。いつもは暗い顔をして、つまらなそうに生きていたくせに。


自分より元気なやつがいると、俺は不機嫌になる。


だから、妻を許せない。


息子に、最近の妻の様子を聞いてみることにした。


聞いてみると、やはり最近、妻のテンションは上がっているらしい。


理由はわからないようだった。





私は先生と協力して、夫を殺した。驚くほど簡単だった。今までどうして気にいらない人を殺してこなかったのか不思議なくらいだ。


夫を殺したところで悲しいとも憎いとも思わなかった。無関心。


私は先生とキスをした。好き。




僕はいじめを受けているのかわからない。悪口は言われるし、馬鹿にされているような気もするけど、なんとも思わない。感情が死んでいるのかもしれない。環境のせいか?遺伝のせいか?


結局、自分のせいでこうなっているのではないのだ、という考えが自分を守っているのかもしれない。


しかし、いじめはなくなった。先生のおかげだと思う。先生はすごい力を持っているのだ。


父が死んだ。


母も死んだ。


僕は先生と暮らすことになった。


僕は幸せになった。


たぶん。

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