後記。
みなさん、こんにちは。羽玥です。
『少女と可愛い幽霊』は、私にとって初めての作品であり、執筆の旅路のはじまりとなる一冊です。
この物語の着想は、ある友人が夜中に幽霊を見たという体験を語ってくれたことがきっかけでした。
その話は、なぜか私の心の中にずっと残り続けました。
そしてふと、こう思ったのです——もし幽霊が恐怖をもたらす存在ではなく、やさしさや寄り添いであったなら?
もし、その「霊的なもの」の裏にあるのが、後悔や思慕、そして伝えられなかった別れの言葉だったとしたら?
そんな思いから、この「ちっとも怖くない」物語は、少しずつ形になっていきました。
ホラー作品によくあるような、驚かせる効果音も、陰鬱で不気味な雰囲気もありません。
その代わりに描いたのは、静かに積み重なる感情、笑って泣けるやりとり、そして「生」と「死」の狭間にある、切っても切れない絆です。
たぶん、従来の心霊小説の基準から見れば、これは「異端」かもしれません。
怖くないし、むしろ少し夢見がちです。
でも、だからこそ——
この物語は、私の心に一番近い場所から生まれました。
これは、私の「本気」で綴った物語であり、心から大切にしている作品です。
そして、この最終ページまで読み進めてくれたあなた。
きっと、あなたにもこの物語の「ぬくもり」が伝わったと信じています。
この世界に一緒に足を踏み入れてくれて、
短くも深い出会いを見届けてくれて、本当にありがとうございます。
あなたの「好き」が、私が書き続ける一番の原動力です。
これからも、思わず一気に読んでしまうような——
読み終わったあと、心に長く残るような、そんな物語を届けられるよう、全力で筆を進めていきます。
また次の作品で、お会いできたら嬉しいです。
――羽玥より




