ヒカルと光のたね
ヒカルが『時空の泡』をつくりはじめたころのお話です。
ヒカルは、『光の種』を作り出しました。その光の種は、とても小さくて、きらめく泡でした――ヒカルは、それをオーネと名づけました。
ヒカルはオーネを守るために、四人の小さな精霊を作りました。
空の人:ふわっと光を観察して、泡が不安定にならないようにします。
石の人:土や岩をしっかり守ります。
土の人:植物や動物が生きるために、地面をやさしく整えます。
火の人:古いものを少し燃やして、新しい形に変えてくれます。
四人は、いっしょに働いて、オーネの中に木々が育ち、鳥たちが歌う小さな村を作り上げました。ヒカルは「これで新しい世界ができる」と、わくわくしていました。
しかし、だんだんとオーネが大きくなるにつれて、四人の仲間たちは少しだけ、おたがいに不満を抱くようになりました。
火の人は、「もう古いものを燃やす必要がない」と言ってしまいました。火の人は、空の人に、イタズラを仕掛けます。
ヒカルは「みんなで仲良くやろう!」と四人を、しかりました。
でも、石の人は、「火の人と、いっしょにしかられて、面白くないね」と思いました。そこで、石の人は、みんなをたきつけて、ヒカルとの通信路を切ってしまいました。
四人は自分たちだけでオーネを守ろうとしました。このため、彼らは、それぞれに小さな子どもを生み出し始めました。
ところが、火の人と石の人は、またケンカをはじめてしまいます。
そのせいで、空の人は、こなごなにぶんれつしてしまいました。石の人も、びっくりして、ばたんきゅーと倒れてしましました。
あわてたヒカルは、ぶんれつした空の人を、妖精に変えました。
そして、ヒカルは白い塔を建てました。そこから、彼女は、もやもやした煙の人を送って、オーネの中で何が起こっているかをチェックできるようにしました。
四人の子供達と妖精たちはお互いに手伝い合いながら、オーネの世界を守り続けました。
ヒカルは、それを遠くから見守り、少しずつ石の人が目を覚ますように祈りました。
「もし石の人が、起き上がったら、この宇宙の種を植えられるんだけど……」とヒカルはつぶやきました。
オーネの中では、鳥が歌い人間たちが笑い、四人の子供たちや妖精が光り輝きます。
ヒカルと彼らは、まだ見ぬ新しい世界を一緒に作るために、今後も協力し続けるのでした。
おしまい(ではなく、新しい物語の始まり)
これは、『ヒカルのむかしばなし』の続編で、『異世界にゲスト神として召喚されたらしいんだが……』のラストにでてくるヒカルがオーネ世界を創造したときの物語です。イラストは、なかなかジン達の容姿を安定させられなかったので、イメージと思って頂ければ。




