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美容院じゃないよ、床屋だよ!  作者: 双鶴


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3/7

角刈りとスポーツ刈り

えー、髪型というのはですね、ただの形じゃございません。

その人の生き様、思想、そして…角度でございます。


この前ね、中学生のタケルくんが来ましてね、こう言うんですよ。

「角刈りでお願いします。TikTokでバズりたいんで」って。

いやいや、角刈りってのはね、バズるための髪型じゃない。

あれは“理容界の正方形”、魂の幾何学なんです。


で、わたし、定規と分度器を持ち出してね、角度を測りながら切るんですよ。

「ここは89度、ここは91度…あ、これは誤差だな」って。

もう、理容室というより数学研究室。


そしたら隣の椅子に座ってた常連のオジサンが言うんですよ。

「スポーツ刈りの方が機能的だよ。風の抵抗が少ない」って。

いやいや、スポーツ刈りはね、風を切るための髪型じゃない。

あれは“青春の疾走”、汗と涙の象徴なんです。


で、店内で論争が始まりましてね。

「角刈りは芸術だ」「スポーツ刈りは実用だ」って。

しまいには、タケルくんが「じゃあ、角スポーツ刈りってできますか?」って。

……それ、ただの短髪だよ!


でもね、髪型ってのは面白いもんで、

角刈りにしたら真面目になった気がするって人もいれば、

スポーツ刈りにしたら走りたくなるって人もいる。


髪型ひとつで、気持ちも変わる。

それが床屋の魔法なんです。


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