表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

第2話「バベル・トーナメント開幕」

俺の名はカイ=アルト。

昨日までただの逃げ腰だった俺が、今こうして“世界最強決定戦”――バベル・トーナメントの会場に立ってる。


いや、正確に言えば、立たされてる。


このトーナメントに参加するだけで命がけ。勝てば支配者、負ければカードごと人生終了。

ルールは簡単だ。

カードバトルで、最後まで生き残ったやつが勝者。


それだけ。



会場となるのは、かつての首都だったと言われる“旧エデンシティ”。

街全体が崩壊したスタジアムと化し、各ブロックで戦いが行われている。

上空には、審判型ドローンが常に監視していて、敗者が出るとすぐに回収されるらしい。怖すぎ。


で、そんな中、俺の初戦の相手がこいつだ。



「ふふふ……私の名は、ガンマ=メグネイト。天才よ」


うさんくさい白衣、ガチャガチャうるさい機械仕掛けの背負い物。

いかにも「科学で戦ってます」感を出してくる男。


「貴様のカード運なんて、私の計算式で全て無意味にしてやるわ」


「うわ……もうこの時点で、イライラしてきた」



【DUEL START】


ガンマ=メグネイト

▶ LP:4000/計算・確率操作型デッキ

カイ=アルト

▶ LP:4000/???デッキ(オリジン封入済)



「先攻はもらうぞ!」

ガンマが超高速でカードを配置していく。


▶ 《確率補正装置》:ドローを任意の3枚から選べる

▶ 《演算型召喚獣・デルタ》:攻撃力1500、場にいるたび手札のサポートカード効果倍増

▶ 《計算完了》:相手ターンの行動確率を事前に封じる(50%以上の確率を予測し、妨害)


「フッ……お前の選択肢は、既に80%以上潰した」


「……それ、なんかズルくね?」


「ズル? いやいや、これは論理だ。“運”に頼る君のほうがズルなんだよ!」



自分の番が回ってくる。が、こっちは何も手札がない。

正確に言うと、《オリジン・エンペラー》以外のカードは全部ノーマル、構築未完。

運に頼る? いや、そうじゃねぇ。


俺は――


「引く。勝ち筋が0.01%でもあるなら、そこを狙って“引く”だけだ。」



ドロー。

俺の手に触れた1枚は、いつもの、あの感触。


▶ 《覇王の始祖オリジン・エンペラー


光が走る。空間が振動する。

機械仕掛けの計算式が、オリジンの気配に砕かれていく。


「な、なんだと!? そのカード……計算外だと!?」


「そうだよ。このカードは、“選ばれし者”にしか引けねぇ一枚なんだよ。」



オリジン召喚。

▶ 効果発動:場の全サポートカード無効/攻撃力無限上昇(条件:恐れずに引いた場合)


《演算型召喚獣・デルタ》を一瞬で粉砕し、

ガンマの確率操作フィールドを一撃で破壊。


「こ、これは……確率0%の……敗北だと……!」



【DUEL END】


勝者:カイ=アルト



「……ほんと、クセの強い連中ばっかだな、この大会」


バベル・トーナメントの参加者は、各地の覇者やカード異能の使い手ばかりらしい。

そして、その中でも一人だけ、異常な強さを誇る男がいるという。


ジン=ブレイザー。

《オリジン・エンペラー》にかつて選ばれ、そしてそれを捨てた男。


そいつがこのトーナメントの最後に待ち構えている。


俺は、そこまで勝ち上がれるのか。

オリジンは、いつまで俺に答えてくれるのか。


でも、進むしかねぇ。選んだからな。引くって。



「この命、引き切るまでが俺の仕事だ」


第3話「巫女と千の未来」へ続く――


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ