あとがき
【あとがき】
〜オレのデッキにも、ネタは詰まってた〜
どうも皆さん、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
作者こと“カイの中の人”です。カードは引けても、人生は引きが弱い方の人間です。
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本作『LAST DRAW -世紀末の一枚-』は、
「世紀末でカードバトルやってたら面白くね?」という、
真夜中のテンションで思いついた妄想がそのまま暴走してできた物語です。
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最初はもっと真面目にやる予定だったんです。
「主人公は過去に大きな喪失を抱えていて……」
「世界の矛盾に苦しみながらも立ち上がり……」
とか言ってたのに、気づけば
「オレのデッキには、絶望なんて入れてねぇ!」
とか言わせてました。
反省はしてない。むしろお気に入りです。
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個人的に印象深かったのは、
•双子の回で、どっちがどっちかわからなくなって執筆中に自分も混乱し始めたこと
•黒衣の実況者クロエさんが、勝手にテンション上げてしゃべり出したこと
•最終回のカイvsカイで、どっちが主人公かわからなくなってメンタルカードクラッシュしかけたこと
などなど、割とデュエル外でもドロー力を試される執筆旅路でした。
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この物語は、“選ぶ”ことがテーマでした。
当たり前のようで難しいことだけど、選ぶってのは一種の勇気だと思ってます。
人生のドローにも“確定演出”はないけど――
俺たちの意思次第で、世界は変えられるかもしれない。
……とか言っておけば、ちょっとカッコいいでしょ?
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それでは皆さん、またどこかの異世界か、カードバトル会場でお会いしましょう。
「次の一枚に、希望を込めろ――ラストドロー!」
ありがとうございました!