今度は異世界1のエースになる
~プロローグ~
俺は金子 勇輝。20××年大阪のプロ野球チームで20歳という若さでエースとなりチームを引っ張り××年ぶりのリーグ優勝、そして日本一まで導いた。もう日本に対戦したいチーム・選手はいない。メジャーからのオファーも来ている。さて次のステージは世界で名を轟かせてやる!
…と思っていた矢先死んだ。秋季キャンプの練習中に打球が頭に当たりそのまま死んだ。
「うぅ.. ここは..」
周りは真っ白な空間、虚無。
「あれ?俺は外野でダッシュトレーニングしてたはずだが。」
「…っおや? やっと起きたようですね。」
何もない真っ白な空間の奥からサラサラな白い髪で長髪で女性が歩いてきた。
「君は、カネコ ユウキくんだね? 私はエリナトリ・モンナよ。率直に言わせていただくと、君は練習中に打球が頭が当たってそのまま亡くなったのよ。それでここに連れてこられたということ。わかったかしら?」
淡々と説明され唖然としている。自分が練習中に死んだこと、なぜかここに連れていかれたこと。
「なぜここに連れられてこられたのですか?ここは天国ということでいいのですか?」
「まあ天国には一度行ったけど私がここに連れてきたのよ。ここは現世とあの世の狭間といえばわかるかしら?」
「なるほど、そういうことなんですね。狭間ということはもしかして生き返られるということですか?」
「生き返れるわよ。ただしあなたが住んでいたいわゆる”現世”には生き返られないわ。」
「な!?まぁそうですよね、”現世”ではもう死んでいますもんね」
「そうよ、だからあなたはこれから”異世界”に行ってもらうわ。さらに野球が栄えている異世界に飛ばしてあげるわ。」
「野球が栄えている異世界・・・。楽しそうだな!」
「あなたならそういうと思ったわ。なら今すぐにでも飛ばしてあげるわ。」
ユウキの目の前が急に真っ暗になった。
(「そうだ、言い忘れてたけどあなたの能力は現世のままだから。その辺は安心してね。あとはユウキくん、キミ次第よ。あと、ユウキくんにしか見れないメニュー欄が開けるからついたら確認してみて。それじゃあサヨナラ。」)
~プロローグ・完~