二重生活を一緒に続ける君と僕。
彼女は、突然! この家にやってきた!
都会を離れ、田舎で一軒家の空き家を安くで借りて。
月々1万円で、この街の支援が充実しているおかげなのか?
田舎なのに、伸び伸びとした有意義な生活が送れているみたいだ。
彼女は、元々飼っていた猫、ムーンという猫を連れてこの街
に引っ越してきた。
僕は、この家の屋根裏でずっと住んでいる。
彼女が、この家に来て! 僕は大歓迎だよ。
ずっと、一人で寂しかったからね!
彼女は、この街で何やら、、、?
謎のキノコを探しにこの街に引っ越してきたと言っていた。
『絶対に! この街の山奥にある! 謎のキノコを探してみせるわ!
ねえ、ムーン! あなたもそう思うわよね?』
【にゃーん】
素晴らしい! 活気がある!
笑い声と彼女の鼻歌が僕の耳に残る。
いつも、一人で屋根裏で過ごしていると、、、。
僕は、このままここで! 死のか?
ふと、そんな事まで考える時があるからだ。
*
彼女の朝は、凄く早い!
AM3時には、起きて山に一度登ってキノコや山菜を取って
また家に戻ってきて、朝の朝食を作り始める。
・・・女の子は?
虫が苦手というが? 彼女には関係ない話みたいだ。
虫を見つけても、普通に触っているし。
怖がる気配もない。
畑も、彼女が1人で耕して何種類もの野菜も育てているよ。
近所付き合いもいいし!
おじいちゃん、おばあちゃんばかりだけど、、、?
本当に、“孫”のように可愛がられているようだ。
『ねえねえ、高畑のおじいちゃん? 芋の作り方って?
どうやったらいいのかな?』
『あぁ~芋か? あれはな! また、ワシが教えてやるよ~』
『おばあちゃんの、お味噌汁美味しかったよ! 今度、作り方
教えてね!』
『はいはい! 分かったわ~また作り方教えちゃるわいよ~』
彼女が、自分で作った野菜やキノコに山菜を持って!
かなり離れた隣の高畑のおじーやおばーの所に持って行くのが日課だ。
AM8時30分ごろになると、、、?
街のはずれにある職場に彼女は仕事に出かける。
PM12時30分、1度、家に帰ってきてお昼ご飯を食べて、少し
お昼寝もしてから職場にまた戻っていく。
帰宅は? PM18時過ぎに家に帰ってくるんだよ!
彼女の、生活リズムが分かれば、僕も屋根裏から出て家の中を
自由に動き回れるからね。
・・・初めは?
彼女が、何時にこの家を出ていくのか? 帰ってくるのか?
分からないから、1週間ぐらいはトイレもお風呂も我慢していたんだ。
そう言えば? 物音ひとつ立てず、屋根裏でジッとしていたな。
だけど? 彼女の行動パターンが分かると? 僕は部屋の中で
ゴロゴロと横になり、彼女の残していったお昼ご飯を食べるんだ。
ただ、少し困ったのは?
彼女の飼い猫のムーンが僕を初めて見た時に、、、!?
ビックリして、威嚇して【シャーシャー】言って僕に襲い掛かろう
としていたけどね。
今では、凄く仲良くなったんだよ。
僕の隣で、畳いっぱいに寝そべって3時のお昼寝をするんだよ。
一緒に、ゴロンゴロンしながらね。
何しろ!
彼女が、この家に来てからの生活は、僕にとっても!
最高の生活になったんだよな~
女性のいい匂いがするし!
柔らかな癒される居心地を僕は感じているんだ!
何時までも、僕は君と一緒にこの家で暮らしたい!
*
・・・あれから。
彼女が、この家に引っ越してきて1年が経った。
未だに、彼女は僕の存在に気付いていない。
僕は、毎日! 楽しい生活が送れているんだよ。
僕の友達の猫のムーンとも仲良くなったしね。
*
彼は、ビックリするかもしれないけど、、、?
私は、気づいていたわ。
愛猫のムーンが、屋根裏の方を見て何度も鳴き声をあげるから。
『・・・ムーン? 何か屋根裏に居るの?』
【にゃーん】
私は、コッソリ屋根裏を覗いてみた事があるの!
上には、誰かが住んでいるみたいだった。
布団や缶詰めの空缶が何個か転がっていたから。
私は、彼の存在に気づかないフリをしているだけ。
何か? 悪さをしたら、職場の男性に話そうと思って
いたのだけど、、、? 悪い事をする気配も全くないみたいだしね!
・・・ただ、私が作ったご飯が仕事から帰ってくると?
いつも、なくなっているぐらいだったわ!
どうやら? この男性は、良い人みたい。
だから、私は彼と1つの家で別々の生活をする事に決めたの!
一人より二人の方が、楽しいに決まってるもん!
同居人が増えたと思えば? それでいいんじゃないかしらね!
最後までお読みいただきありがとうございます。