君が好き
続きです。
いよいよ話が壮大となってきました。
朝になり、いつもみたいに部屋に曲がかかり僕は目を覚ました。
部屋を出ると、しょうまが
「おはよう」と言ってきた。
それに対し僕も明るく
「おはよう」と返した。
でも僕はやっぱり、みゆうの事が気になっていた。
数分後みゆうは部屋から出てきて僕と目が合い昨日とはまるで別人のように
「おはよう」と明るく言ってくれた。
僕も安心し明るく
「おはよう」と返した。
歯を磨いている最中に僕はみゆうに昨日の涙の原因を聞きたかったが聞けずにいた。
今日は休日で勉強はなかった。
僕は昼食まで本でも読んでいようと思っていたら、みゆうが僕の肩を叩き
「ねぇ、2人でドラマ観ない?」と言われた。
僕は暇だったし、昨日の事についても聞けるかもと思い、
「いいよ」と答え
みゆうと一緒に食堂にあるもう一つのテレビでドラマを観ていた。
話も盛り上がり、僕は昨日の事について聞こうとした瞬間、みゆうが先に
「昨日はごめんね」
「いきなり泣いちゃって、でも気にしないで」
と言われ僕は他に聞きたい事、言いたい事を全て飲み込み
「うん」と答えた。
数分沈黙が続き、みゆうが
「また逢いたいね!」
「次逢った時は…」そこで彼女は黙りこくった。
僕がなに?と聞こうとした瞬間、先生が入ってきて
「はーい。もうお昼ご飯の準備するから2人とも一旦戻ってくれるか」と言われ
僕たちは、みんなのいる部屋へと戻った。
昼食を食べ終えると僕はたまにある面談が入り、施設の隣にある建物で1時間ほど面談をした。
面談から帰ると、この施設から彼女の姿は消えていた。僕は急いで手洗い場にかけてあるみんなのタオルを確認するとみゆうと書いてあった名札がなくなりタオルも歯ブラシも全て消えていた。
そして、しょうまが僕に教えてくれた。
「みゆうお姉ちゃんなら、もういないよ」
「ここは出ていく時もお別れの挨拶もせずに出ていくから、悲しいよね」と教えてくれた。
僕は頭が真っ白となり僕は近くにあった椅子に崩れ落ちた。
下を向き頭を抱え声すらも出なくなってしまった。
すると、しょうまが僕の隣に座り訪ねてきた。
「ねぇ、はやて兄ちゃんってさ、みゆうお姉ちゃんの事が好きだったんでしょ?」
「俺も好きだった、優しかったから」
「ここを出たらもう一度逢いに行ってみたら?」
僕は目を腕で塞ぎながら答えた。
「無理だよ」
すると、しょうまは
「無理じゃない」
「だって、みゆうお姉ちゃんの事が好きなんでしょ?」
「好きだったら、みゆうお姉ちゃんがたとえ地球の裏側にいたとしても逢いにいけるはずだよ」
それを聞いた瞬間、僕は頭の中で
(そうだ、僕は君が好きだ)
(もう一度あの笑顔を、もう一度あの優しい綺麗な声を、もう一度、もう一度、もう一度…)
「逢いに‼︎」
しょうまは、ニコリと笑い
「頑張れ!はやて兄ちゃん」
「もう掃除の時間だ」
と言いながら掃除場所へと走っていった。
僕も今日は食堂掃除だったため食堂へと向かった。
掃除をしていると、厨房の台の上に薬箱が置いてあった。
(確か、みゆうも食事後に薬を飲んでいた気がする)
僕は気になり薬箱を開けた。
中にはアトピーなどの症状を抑えるなど色々な薬が入っていた。
その中に西本みゆうと書いてある薬を見つけた。
僕は、この名前をヒントとし、彼女に会いに行くと決めた。
読んで頂き有難うございます。
まだ続きますので最後までよろしくお願いします。