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品川にも美人楼を建設するか

 さて、引退した先代藤乃に品川のおじゃれやその見習いたちに読み書きや、三味線、囲碁・将棋・麻雀なんかの打ち方を教えてもらうことにしたんで、今後は馴染みに客に手紙を書いて店へ呼んだり、今建設中の室内遊戯場で相手をしたりすることも、できるようになっていくだろう。


「しかし、もっと早めに金を稼げる手段もほしいか。

 吉原んときは脱衣劇をやってから美人楼を作ったんだっけな」


 品川には吉原で作ったような、客寄せのための施設はまだ作ってないが、旅の疲れをとるのにマッサージやサウナがあれば、使いたくなるやつも出てくるだろう。


「こっちにも美人楼を作るかね」


 美人楼を作るきっかけはおしろいを変えたり、桜の岩対策に施術をしたり、楓が髪の毛を石鹸で洗っちまったのを何とかするために、いろいろやったのが始まりだったんだがもはや懐かしいな。


 ちなみに振り按摩と呼ばれる流しの按摩が小笛を吹きながら町中を歩きまわって、呼び止めた人間に施術を行うことは京都・大坂では夜だけ、江戸では昼間でも行われたが、小児の按摩は上下揉んで24文、普通は上下で48文、足力(そくりき)撞木杖(しゅもくづえ)と呼ばれてる長いT字型の杖2本を使ってバランスと踏み加減を調整しながら足裏で踏むマッサージをおこなうのだが、足力は店舗を構えて商売をしていた人もいる。


 これは結構熟練が必要なのもあって、上下で100文だが、足力は江戸市中のみで京都・大坂などには存在しなかった。


「ということはやっぱやって見る価値はありそうだよな」


 按摩の値段の48文というとおおよそ1200円なので、一日8人くらいできればいいが、大抵はそこまではできないので結構生活自体は苦しいらしい。


 そのため、旅籠の部屋に押し入って、按摩を頼み込む振り按摩も珍しくはなかったりする。


「流しの按摩にも手伝ってもらうか」


 女は力が弱いから、男のほうがいいってやつもいるしな。


 さて、教える役は藤乃とは別に吉原の美人楼から連れてくるかね。


 吉原の美人楼と同じように、固形石鹸、液体石鹸、”江戸の美人水””雪の白”などの各種化粧水、草花の精油や鬢付け油、香などの他に、扇子や団扇、手鏡、煙管、簪、櫛、筥迫(懐紙、鏡、櫛、装飾小物等などを入れるポーチのようなもの)紅板(メーキャップパレット。化粧品入れ)、巾着袋、小毬などの小間物、手ぬぐいや風呂敷などの土産物の販売や髪洗いから髪の手入れ、体のリンパマッサージによる痩身や、全身脱毛などのエステまでを総合的に行うようにして、女性向けに髪洗いや髪の手入れの方法を教えてそれもやれば女性客も見込める用になるだろうしな。

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