逮捕
自分もアキラも辛かった。
殺人の日
朝、久しぶりにアキラに会った。目も合わせなかった。
最近は大学内でも喧嘩していた。二人とも顔ががアザだらけだった。二人はともに嫌だった。
しかし離れたくても離れられない何かがあった。それは二人が見つけることは出来ないものだった。
離れる方法は一つ。どちらかがいなくなることだった。
この考えに陥ると逃れることは出来なかった。
その夜、二人は終了時間がたまたま一緒だった。帰路は二人とも一緒だから一緒に帰っていた。
帰路の途中でその時は訪れた。
二人とも誰の目もつかないある裏路地で喧嘩し始めた。
「これが最後になるだろうな」
アキラはニヤリと笑った。
「お前の方が」
まずアキラがナイフを取り出した。アキラも殺意があったに違いない。自分もナイフを取り出した。
アキラがさきに上からナイフを振り落とした。自分は何も考えてなかったが体が動いていた。
避けてから自分はまず一回刺した。アキラはひるんだ。そこでまた、ひとつきした。今度は心臓を狙った。
完全にアキラは死んだ。もみ合っている間は真顔で本当に殺してやろうとしていた。しかし殺した後自分の犯した罪を理解した。すぐにその遺体を隠した。そして逃げるかのように帰っていた。服には血が多く付いていたので警察に通報されていたようで、だんだんとパトカーの音が近づいていた。
「どうしたんですか。」
警察に聞かれた。
「人を殺してしまった。」
自分は本当のことを言った。
そして逮捕された。
自分は何年か刑務所に入ることになった。
最初自分は悲しかった。自分が嫌いになった。
そう考えるようになり、心が病み始めた。
そして今までの体格は失われ始めた。
5ヶ月後
自分は刑務所の中で死んだ。