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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第四章 月、地平に沈む
91/141

4ー5 レジスタンスへ

†††4-5


「じゃあ、行きましょうか」


そう言うと少女は杖を縦に一振りした。すると振った杖の軌道に沿って空間に裂け目ができた。


(さっき聞いたレインの魔法に似てるな・・・・・・)


オーレンの話に出てきたレインの『次元の門番ゲートキーパー』と目の前の少女の魔法を照らし合わせてジョン(翔太)は心の中でつぶやく。


「さあ、さっさと行くわよ」


少女は体を半分裂け目に突っ込みながら手招きをした。






「へえ、ここがレジスタンスの・・・・・・!」


裂け目を抜けると、三人はだだっ広い平原の上に立っていた。学校のグラウンドにやや似ている。正面には見渡す限り兵舎が建ち並んでいた。ざっと百はあろうか。この中にどれだけの人数がいるのか、ジョンには見当もつかなかった。


「すごいじゃないか、ミリア。数百人って言ってたけど嘘だったの

か?」

「・・・・・・嘘じゃないわよ」


つかつかと兵舎に歩き出しつつミリアと呼ばれた少女は説明する。


「あの兵舎はレジスタンスのものじゃないのよ。正確には国軍のもの。私たちはただ演習場と宿舎を借りているだけよ」

「え?じゃあ、普通の兵士もいるってことか?」

「そういうことよ。正面の十の兵舎がレジスタンスのもの。他は全部国軍の兵士のものよ」

「へえ・・・・・・。真ん中にあるんだな。特等席だ」

「・・・・・・そうね。特等席よ」


†††

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