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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第三章 狂った歯車は暴走を始める
80/141

3-42 交渉上手?

†††3-42


門兵は怪しい人物を発見すれば拘束しなければならないが、お嬢様をそんな目に遭わすわけにはいかない。

「待て、この方はエストラルト家のご息女だぞ。そんな無礼な態度を取って許されると・・・・・・」

「許すわ」

私の門兵に対する脅しは当のお嬢様の一言によって見事につぶされてしまった。

「お、お嬢様ぁ・・・・・・」

「ま、まあ、とりあえず連行しよう」

門兵はやや戸惑った様子だったが、職務を果たすべく私とお嬢様を縛ろうとした。

「縛るの?」

「ああ」

「逃げないわよ?」

「じゃあ、縛っても問題ないだろ?」

「大ありよ。絶対痛いでしょ、その縄」

「おい門兵。私一人を縛れば十分だろう。お嬢様は縛るな」

「あら、あなたはどうしてそこまで私のために?」

「それはあなたがお嬢様だからですよ」

「何を言っているのかしら、このでくの坊は?」

お嬢様は笑顔で私の心に傷を負わせた。

「わかったよ・・・・・・。そこの男だけを縛るとしよう」

「どうも」

お嬢様は綺麗な笑顔で門兵に会釈をした。

私はめでたく縛られることとなったわけだが。


†††

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