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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第三章 狂った歯車は暴走を始める
77/141

3-39 VS赤服⑦ 終

†††3-39


女王の雷槍(クイーンズジャベリン)!》

お嬢様の指先のやや上に巨大な槍を持った女王の像が一瞬形成され、槍は雷を纏った。

像がその雷槍を赤服に向けて投擲する。

お嬢様目がけて突っ込んでいた赤服は雷槍に串刺しになった。

正確には『障壁』でその攻撃を防いだ訳だが。

「へえ・・・・・・思ったより硬いわね」

「貴様あッ・・・・・・!」

赤服の声に怒気が混じる。

見ると雷槍をモロに食らった腹部の『障壁』にはヒビが入っていた。


赤服を吹っ飛ばしたお嬢様は間髪入れずもう一度左手を振って一声叫ぶ。右手には懐中時計が握られたままだ。


次元の門番(ゲートキーパー)!》


お嬢様が一声発すると、五歩程度先の空気がもにょもにょと揺らぎ始めた。

がばあ、とその揺らぎが『門』になった。

「え?え?ええぇ!?」

間抜けな声しか出せなかった私を引っ張ってお嬢様がぽーんっと『門』を飛び越える。

飛び越えた先は違う町の入り口だった。


飛び越えた先でお嬢様は時計を確認し、懐に入れた。

そして、お嬢様は『門』に首を突っ込んで赤服に叫んだ。


「決着は次に持ち越しよ!」

「くそ!まちやが、」

「じゃあねー♪」

こちらに走りつつ叫び返す赤服の言葉の途中で、お嬢様は『門』をぶちっと閉じた。


†††

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