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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第三章 狂った歯車は暴走を始める
75/141

3-37 再開

†††3-37


「だって、あんた全然本気出してこなかったし。それに、あんたが悪い奴に見えなくなっちまったからさ」

私の言葉を聞いて赤服は右手で顔を覆い、低い声で笑いだした。

「・・・・・・非論理的だな」

手で顔を覆ったままで赤服が言った。

声は私を追っていた時の凄みの利いたものに戻っている。

「お前の言葉は非論理的だ。そんなもの理由にならん」

「そうか?だったら理由も要らないね。やっぱり勘だな」

「ふざけた奴らだ・・・・・・。・・・・・・愉快と言ってもいい。だが、お前たちを帰すわけにはいかない」

「「となれば・・・・・・?」」

私とお嬢様の声がそろう。

「ここで決着を付ける!」

赤服はそう言って私たちから距離を取った。


「「おう、上等だぁっ!!」


†††

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