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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第三章 狂った歯車は暴走を始める
58/141

3-18 時計塔が……、

†††3-18


「何だ!?」

立ち上がり、爆発音のした方を、町の方を見ると町の中心にある時計塔の天辺に目がいった。

時計塔の天辺が吹き飛んでいる。

文字盤のあった辺りで内側から爆発したらしく、文字盤の上半分は既に無く、今はひしゃげた文字盤の残骸が残るのみだ。

「時計塔が・・・・・・!」

「時計塔!?」

私のつぶやきを聞こえたのか、お嬢様も立ち上がり目を凝らし、ああ、と絶望したような声を漏らした。

「・・・・・・お、お父様の会議はいつも時計塔で・・・・・・」

「何ですって!?い、いや、きっと大丈夫ですよ、お嬢様!旦那様はきっと避難されているでしょう」

私は少しでもお嬢様を安心させようと根拠のない言葉を並べたが、お嬢様の耳には全く入らなかったようだ。

「お父様、お父様・・・・・・!」

もはや無惨な姿へと化した時計塔を凝視して、がちがちと歯を鳴らしている。

そんなお嬢様の姿を私は見ていられなかった。

「お嬢様、お嬢様、しっかりしてください!」

お嬢様の正面に回って、肩を激しく揺さぶると、ようやく焦点が合った。

しかし、お嬢様は今度は逆に私の肩をすがるように掴んだ。

「オーレン!わたしを町まで連れて行って!」


†††

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