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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第三章 狂った歯車は暴走を始める
55/141

3-15 覚悟の約束

†††3-15


「お嬢様、その通りでございます」

弱音を吐いてはならない、その言葉を肯定する呪詛を私はお嬢様に言わねばならない。

しかし・・・・・・それを私ごときに言う資格があるのか?

こんな中途半端な私が?

私はうつむくお嬢様に提案した。


「お嬢様。私と約束していただけませんか?」

「約束?」

「私はこれより生涯にわたり一切、弱音を吐きません。ですからどうかお嬢様、お嬢様もどうか弱音を吐かないで下さい」


お嬢様はきょとん、と目を丸くした。その目にじわり、とにじんだ光が宿る。

わずかな微笑とともに再びお嬢様は目元を隠すようにうつむいた。

「いいだろう。お前の約束に乗ってやろう。忘れるなよ?」

「もちろんです、お嬢様」

「・・・・・・さて、お前への謝罪も済んだことだからわたしは帰ろう」

「あ、お待ちを。お嬢様」

立ち上がりかけたお嬢様を私はとどめた。


†††

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