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2-21 ボケ話
†††2-21
「よし。ほな・・・・・・。あ。お前、名前は?何ていうんや?」
「坂井翔太と言います」
よし、ここできちんと名前を言いさえすれば皆にもちゃんと覚えてもらえるだろう。
「・・・・・・これでよし」
王様は目の前の机に置かれた紙に何かを書き留めた。
そしておそらくはその紙を持ち上げて読み上げた。
おそらくさっきのは俺の名前のサインか何かだろう。これで俺の正式な名前が記されたわけだ。
王様自ら書いたものだから変更は難しいだろう。王様がちゃんと聞き取ってくれたと信じたい。
ま、関西弁話すくらいだから大丈夫だろう。
「汝、サッキー・ジョンを勇者に任ずる!」
「なんでだあああああああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!!!」
つーか勇者って何だよ!?
†††