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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第二章 不断なる少年は勇者となる
34/141

2-18 自由すぎる大魔術師

†††2-18


「両方に加わると?国軍とレジスタンスに?」

「はい」

うーん、とレインは思案顔で歩きだした。

レインがうろうろと歩き回って何やら考えている間にちら、とミリアに目をやった。

ほとんど無意識でどうして目をやったのかはわからない。

ただ、そのときのミリアは下唇をかんで悔しそう、というよりも何かもっと不快なものを感じているようだった。


ほどなくしてレインはぴたっと止まり、

「ま、いっか」

と言って俺を指さした。

「汝、サッキー・ジョンを我らが国軍に加える!」

「う、うええぇぇ・・・・・・?は、はい、わかりました・・・・・・」

いきなり厳めしく言われても気分乗らないし、名前間違えてるし。

俺の返事が「うえー?」だったのも無理はないだろ?


「あ、あとでハンコ押してね」


†††

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