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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第四章 月、地平に沈む
113/141

4-25 父の話

†††4-25


クラリスの部屋では、ベンとクラリスが話し合っている真っ最中であった。


「せやなあ・・・・・・。アンタとミリアちゃんが実の兄妹やないってことは

わかったわ。じゃあ、アンタがあの子の父親に頼まれたっちゅうのは何や?」


クラリスが目の前で立ったままのベンに質問をする。


「私の父には、ミリアを養子とし、ミリアが大人になるまで面倒をみること。私には兄としてミリアを守ること。特に男については必死で頼まれましたね。『男には気をつけてくれ!俺のかわいいミリアに悪い虫が付かんようにな!』って言ってました」

「・・・・・・確認やけど、それ今際の際の話やんなあ?」

「いえ。亡くなる三日前です」

「・・・・・・まあええわ。で?」

「で・・・・・・とは?」

「アンタとしてはジョンがミリアとくっつくのは反対なんか?」

「ええまあ。私は伯父に恩義がありますから。頼みを無碍にはできません」

「せやったら、ウチと協力してくれんか?組んだ方がやりやすいやろし」

「はい。・・・・・・それでどうするので?」

「ん?」

「え?」

「お?」

「・・・・・・あの、作戦・・・・・・は?」

「アンタが考えて♪」


お茶を楽しそうにすする王女を、ベンはげんなりした顔で見つめた。


†††

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