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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第一章 絶望する少年の運命は廻り始める
11/141

1-16 VS女魔術師④

†††1-16


「捕まえたぞ」

少女の冷たい目をにらみつけながら怒気を含めて言う。

「そんなのあんたの勝負の勝利条件に無いわよ」

少女が冷ややかに告げる。

「そうだな。でも、このまま攻撃を封じて、鐘が鳴るのを待てばいいだろ」

少女はじっと俺の顔を無表情で見つめたかと思うと、不適な笑みをにや、と浮かべた。

「あんた、あたしの魔術ってどんなのだと思ってるの?」

「・・・・・・『瞬間移動』か?」

少女が感心したようにへえ、と言う。

「そうよ。まあ、わかりやすい能力だものね」

「で、それがどうしたんだよ」

「・・・・・・あくまで降参はしない?」

「・・・・・・しない」

「・・・・・・ばかね」

言うと少女が俺を突き飛ばした。それで俺はバランスを崩し、一歩後ろに下がる羽目になった。しかし、俺も彼女の胸ぐらをつかんでいるので、それで彼女の拘束が解けるわけでもない。何を無駄なことを。

しかし、俺は次の瞬間悟った。さっきまでの会話の意味と突き飛ばした本当の意味を。

俺は中空に投げ出されていた。


†††

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