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詰みゲー!  作者: 甲斐柄ほたて
第四章 月、地平に沈む
107/141

4-19 修行の日々

†††4-19


結論から言ってそれから十日が経っても庭のひまわりは咲かず、賭けは続行していた。二人とも毎日欠かさずひまわりの前に立ってはそれは念入りに観察した。

稽古はどうかというと、ジョンはシャープの指示通りに剣術、槍術、短刀術、馬術、弓術、魔術etc・・・・・・の訓練をキッチリとこなし、シャープの眉を細めさせた。

ジョンたちが屋敷に来た二日目からメイドさんがやってきてくれたのだが、ジョンの知らないところでシャープが彼女にこっそりと語ったところによると、

「あいつは才能がある!もう少し鍛える時間があれば、もっといろんなことを仕込むんだが・・・・・・」

だそうだ。


ベンとミリアは時々『屋敷』を出て外の仕事を片づけている。レイン中佐が取りはからって仕事を回さないようにしたそうだが、まだ色々と残っているようだ。何の仕事かというと、『橋<グランドブリッジ>』の周りの整理をしているようだ。

兵糧や武器の調達・配備、建造中の城壁の修繕、地形の観察・報告、その他・・・・・・、ちらっと聞いただけでジョンは頭が痛くなった。


結果として、ミリアとベンが『屋敷』に来るのは彼らが眠るときだけになった。時間の流れの遅い『屋敷』の中では外では仮眠しかとれないような短い時間でも、十分な休息をとることができた。

ベンはそうでもなかったが、ミリアはちょくちょく『屋敷』に来た。、ひまわりのチェックと昼寝だけをして帰っていくことが多かったが。


これがジョンたちがロベルトの固有魔法、『隠者の忍び屋敷<ハイドアウトマンション>』に入って十日ほどの日常であった。

しかし、ここにきてこの日常が大きく変わる。

クラリス王女の襲来である。


†††


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