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私は小さい頃、不思議な体験を沢山しました。
何か被害にあったりとかは無かったけれど、とてもとても不思議な体験を沢山。
それは友人と遊んだ記憶よりも鮮明に脳裏に焼きついています。
今回はその中から記憶に特に残っているものを話そうと思います。
まずは通学路での不思議な出来事から話しましょうか。
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通学路の顔
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私は小学生の頃、20分程歩いて学校に通っていました。
お気に入りの近道や冒険心をくすぐられる森を通ったりして結構楽しんで通学していたことを覚えています。
今考えると落ちたら多分骨折れるだろうな、と思える高さの塀の上を通ってみたり・・結構危ない小学生だったな、私。
そんな通学路の1つを通っていた時の話です。
私の家の近くには結構大きな工場があり、そこはブロック塀でまわりを囲っています。
で、なんでか知らないけどそのブロック塀ってシミみたいのが沢山あるんです。
シミっていっても工場から出る水蒸気でブロック塀が濡れてるだけだと思うんですけどね。
工場の向かい側には道路を挟んでゴルフの練習場があって、私はそれを見ながら帰るのを娯楽にしていたので、帰り道としてそこの道を使うことが多かったんです。
そんなある日のこと、ブロック塀のシミの1つが人間の顔に見えたんです。
シミはかなり大きく、遠くからでもすぐにわかる程でした。
少し怖くなった私は目をすぐにゴルフの練習場の方に逸らしました。
でも、人の顔に見えるシミなんて珍しい物は滅多に見れませんから、怖いもの見たさでもう一度シミの方に目を向けました。
でも、そこには人の顔に見えるシミは無くなっていて・・・
代わりに骸骨の顔に見えるシミがそこにあったんです。
その日は走って帰りました。まぁ、怖かったので。
でも次の日の朝、まだ残っているか気になって見に行きました。
そしたら残ってました。壁に大きくドクロマーク。怖くて近くには行けませんでしたよ。
その日の帰り道、友人をそこに連れていってドクロを見せたんですが、そのシミを骸骨と認識して貰えませんでした。
説明してようやく「そう言われれば・・」って感じ。
私は拍子抜けして、「そんなもんか、確かに見ようによっては普通のシミだな。」と思ったんですが、連れてきた友人の一人が
「あれって骸骨っていうより男の人の顔に見える。」
って言ったのを聞いて、顔を青くしたのを覚えております。
因みにそのシミ、小学校卒業するまで何度か出現してました。しかも同じところに。
今もあるのかなぁ・・・