013⚫️派遣医師団の実力
「いやあ、やられちまった。すまん、シャルロット。面目ない。」
ショーンの言葉に、シャルロットは静かに首を振った。
「ううん・・・あの男のレベル、もう人の領域じゃないわ。あなたの攻撃がかすりもしないなんて。私の理解を超えている。新顔の突発エントリーだからって言っても、もっと事前に情報を集めておくべきだった。ごめんなさい・・・。」
「まあ、ずっと勝ち続けるなんて無理だもんな。貴重な体験だったよ。」
その時、控室のドアが静かにノックされた。
「すみません、ちょっとお邪魔しますね。」
丁寧に頭を下げて入ってきたのは、ダンだった。
シャルロットは反射的にショーンの前に立ちはだかり、鋭い視線を向ける。
「関係者以外の方は、立ち入り禁止ですよ!」
「まあ、いいじゃないか、シャルロット。それに、この人、なんだか俺と同じ匂いがするんだよな。」
ショーンは、なぜか’同族’に出会ったような、不思議な懐かしさを覚えていた。
「レオルか? ああ、俺の小さい時からのダチだよ。3日前、久しぶりに居酒屋で飲んだ。なんだか思い詰めてるようだったけどな。最後は嬉しそうだったぜ。大人になったら来たいと思ってた店だ、って言ってたよな。」
「そこ、どこか教えてくれないか?」
「いいよ。あんたらも行ってみるといい。いい店だ。少し混んでいるかもしれんがな。」
ダンが礼を言って立ち去ると、入れ替わるように再びノックの音がした。
扉が開くと、そこには白衣の医師、看護師、そして医療技師たちが、最新式のコンパクト検査機を抱えてずらりと並んでいた。
ロイの指示でアークエンジェルが派遣した’名医師団’。
それは、病院の機能がそのまま移動してきたかのような、圧倒的な威容を誇る重厚な布陣であった。




