表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/52

村長の元へ。

宿屋から出た俺は教えてもらったように

村の一番奥の村へと向かう。

村では子供達が駆け回り遊んでいる。

ドンっ!子供とぶつかる。


"タカは1のダメージを受けた!"


「お兄ちゃんごめんなさい!」

「いいんだよ。気をつけて遊ぶんだよ。」

俺は絶望した。子供とぶつかるだけでダメージ受けるとか貧弱すぎるだろ。

悲しみに暮れ顔でも洗おうと村に流れる川に近づく。

水をすくおうと水面を見た時俺は違和感を覚えた。

…顔が違う。水面には若くてイケメンが映っている。

……あぁそうか!中身は俺でも見た目はゲームの主人公キャラだからさっき"若い兄ちゃん"って言われてたのか。ちょっとなんだか元気出た。

少し元気回復した俺は村長の家の扉を開ける。

「ごめんください。」

「あら。知らない顔。ベナン村長にご用?」

「はい。この辺を冒険してて村に立ち寄らせてもらったもので挨拶にと。」

「分かりました少々お待ちください。」

その女性は奥へと向かい村長を呼ぶ。

程なくして女性と共に村長が現れる。

「わざわざ挨拶に来るとは立派な若者じゃ。ワシはこの村で村長をしているベナンじゃ。こちらはワシの身の回りの世話をしてくれているアンジュ。」

「アンジュです。」女性はペコッと頭を下げる。

「この辺りにもセキーオ軍勢の被害が出始めてのう。大したおもてなしも出来なくてすまんの。」

「いえいえ。僕はタカと申します。」

「タカとやら。この村に来たのなら双天鬼兵団に会って行くといい。リーダーの"キカーダ"は今外に出ていないが副リーダーの"ギーゴ"なら村にいるはずじゃ。」

ギーゴ…っ!さっきのめっちゃ怖い奴か!

「ギーゴさんなら会いました。てかぶっ飛ばされて死にかけました。」

村長は目を丸くして驚く。

「なんと!ギーゴとやりあって無事に動けているとは!タカとやら!ソナタは素質があるようじゃの!」

ギーゴってそんな驚く程やべー奴なのか…。

「ソナタを見込んで頼みがある。どうか双天鬼兵団に力を貸してやってはくれぬか?セキーオ軍勢の勢いは凄まじく彼らも苦労しておる。」

おっなんだかイベントが進んだっぽい。

でもまたギーゴに会うのは怖いなぁ。

「私からもお願いします。」

アンジュからもお願いされちゃった。

行くしかないかぁ…。

「分かりました。ギーゴさんのとこ訪ねてみます。」

「ギーゴなら村のどこかにいるはずじゃが…ミサと言う女性に聞けば居場所はすぐ分かると思うのじゃが。」

うわぁ…どっちも会い辛い人達じゃん。

初っ端から重要っぽいキャラにやらかしたのか俺。

でも仕方ない。嫌がっててもゲームが進まない。

ゲーム進めないと"現実"への戻り方が分からない。

「ではミサさんとギーゴさんの2人を訪ねてみます。失礼します。」

次なるイベントの為に俺は村の中心へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ