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ひたすら南下。

冒険に出て以来ひたすら南下を続けている。

キカーダの解読によると

"遥か南"

"祠に"

"古えの"

らしい。

道中はかなり順調だった。

というか2人が強すぎるし補助もしっかりいる。

伝説の武具とかいらない気もする。

キカーダなんて魔法使いになったばかりなのに

"オメガストライク"って何属性か分からない

やばい魔法を最近放っている。

ギーゴに至っては"無惨連撃"ってこれまた

意味不明なくらいの連撃を出している。

ナギッサは"ホーリーレストア"って全員が

全回復する魔法覚えたし。

おかげで体調がすこぶるいい。

ミサはお得意の意思疎通の能力でドラゴン的なやつ

まで呼べるようになっている。

正直ドラゴン来たら喰われそうで

馬も俺もビビっている。

道中に敵をバンバン倒してるからおこぼれの

経験値でレベルが上がり俺もなんだか最近ムキムキ。

強くなった自覚もあるし試してみたいな…。


「ギーゴ!最近俺もちょっぴり強くなったし良かったら手合わせしてくれない?」

「ん?あぁいいぜ。ちょっくら今からやるか。」

「よろしく!全力で行くぜ!」


"ギーゴが現れた!"

"タカの攻撃!ミス!タカの攻撃は外れた!"

"ギーゴの攻撃!タカに80のダメージ!"

いける…いけるぞ!前はダメージカンストしてたのに2桁まで減らせてる!

「ギーゴ!さっきの技は何だしたの?」

「えっ…デコピン…してみた…。」

俺は絶望した。デコピンで80ダメージて。

防御体制で80ダメージて。

「ありがとう…今日はもういいや…。」

「お…おう。またいつでも声かけてくれな…。」


気を取り直しまた南下していると

突如地響きがした。

大地は揺れ周りには暗雲が立ち込める。

「えっ何何!」

「ミサ!俺に捕まってろ!」

「ナギッサ大丈夫かい?僕の後ろに隠れて。」

「……キカーダ様…。」


「カッカッカッカ!初めまして…脆弱なる者達よ。我が名はセキーオ。」

「へぇ…敵の親玉からノコノコ出向いてくれるとは探す手間が省けたぜ!」

ギーゴがすかさず構える。

「やめるんだギーゴ!セキーオの強さは計りしれない…!今の僕らでも勝てるかどうか…!」

「ほう。利口な人間もいるものだな。身の程を弁える事はいい事だ…。おや?」

セキーオが俺を見る。

「これは珍しい。この世界に染まってない者がおるとは。器にちょうど良い。」

「え?」

「オルグ=ヴァ=ネクロ!」

ドクン…ドクン…心臓が破裂しそうな程脈を打つ。

「うわぁぁぁぁ!」

「おいタカ!どうした!」

「タカ君!」

意識が遠のく…。

「カッカッカッカ!いい器がおったものだ!タカとやら。お主はもう人にあらず!存分に暴れるがいい!」

セキーオは消えていく。

「お…おい!待てセキーオ!クソが…!」

「ギーゴ。今はセキーオの事は忘れろ。一旦逃げるぞ。ナギッサ!僕から離れないで!」

「ちっ…!ミサ!はぐれんなよ!」


なんだ。力が溢れる。自分が自分じゃないみたいだ。

というか本当にもう…意識が…。




「…………。我が名は"奈落の魔王 ヴェルザーク"器となりし人間を使い復活を果たした…。感謝するぞ!セキーオよ!」


我が名はヴェルザーク…この世界に闇と絶望を…

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