冒険の始まり。
やっとパーティーとして形になった。
パーティーは出来上がったけど…俺は
なんて言ってキカーダ達に着いて行こうか。
「あ…あのさキカーダ達。これから色んなとこに行く事になると思うんだ。長距離の徒歩移動は辛いと思う。だから俺が馬車を運転して手助けになろうと思ってるんだ!」
「えっ?いいのかい?タカ君がそう言ってくれるならお願いしようかな。」
モブキャラの1人になったみたいだけどまぁいい。
俺のプレイヤースキルでキカーダ達を強くして
世界を救うんだ。
「兄さんもそれでいいよね?」
「いや俺は一緒には行かれんばい。」
「えっ…どうして。」
「俺は冒険に出るよりも村に移住する人を探す方が向いとるごた。だけんさっきコソッとスカウトに転職したもんね。村ば発展させてそっち方面でサポートするたい。」
兄さん相変わらずすごいな適応力。
そして自分だけ職業選択の幅が増えててずるい。
「キカーダ様ご一行。村長がお呼びです。」
アンジュが呼びに来る。
おっイベント進行だ多分。
そして完全に主人公ポジション入れ替わってる。
ー村長の家ー
「よく来たな強き者達と使用人の者。」
俺の扱いがとんでもない事になっている。
「お主らもこの地に伝わる伝説を知っておろう。昔勇者が魔族を討伐した時に使ったとされる武具の1つが封印されていると。」
「おいおい。村長そんな迷信みたいな話する為に俺らを呼んだのか?」
「ギーゴよ。あながち迷信で片付けられないと思うぞ?これを見るのじゃ。」
「こ…これは?」
「それは古代ルーン文字で記された古文書だね。」
「キカーダお前こんなん読めるのか?」
「詳しいとこまでは流石に分からないけど…多少は読むことができる。」
"キカーダ達は古文書を手に入れた!"
「さぁ早速行くか!」
「ちょっとギーゴ!あなた古文書読めないのに先頭にたってどうするの!」
「ミサ。落ち着いてよ。そんなに怒らなくていいじゃないか。」
「皆さん相変わらずですね。」
いーなー。いーなー。突然みんな楽しそう。
「あっそうだギーゴ…これ。」
「ん?なんだこりゃ?」
「"護りの石"のピアス。次ギーゴが遠征に行く時渡そうかと思ってたけど…今渡しとくね。」
「おぉありがとうミサ。2つあるなら1つずつ付けようぜ!」
「えっ…ま…まぁギーゴがそうしたいなら1つずつつけようか…。」
"ギーゴは護りのピアスを手に入れた!"
"ミサは護りのピアスを手に入れた!"
「そうだ。キカーダ様私から贈り物が。」
「えっ?ありがとうナギッサ。それでは僕からも。」
「あ…ありがとうございますキカーダ様…。」
「その押し花は"幸運"の象徴さ。だからナギッサを危険から守ってくれるはず。」
"キカーダはナギッサのペンダントを手に入れた!"
"ナギッサは幸運の押し花を手に入れた!"
もうやだ。多分精神的にもたない。
こうして冒険は始まるのだった。