ゲームの進め方。
「兄さん。ちょっと1つ考えがあるから聞いてくれないかな?」
「どげんしたとね?」
「昨日話した後も考えてたんだ。僕らがゲームのキャラとして動こうとするからおかしくなってるんじゃないかって。」
「ばってんゲームの世界に入りこんどるけんどがんもできんたい。」
「だからさ…あくまでも"ゲームのキャラ"を装うけど上手いことキカーダやギーゴを誘導して"プレイヤー"としてキャラを育ててみたらどうかな?って。」
「…………。タカのその考えもありかもしれんばい。」
早速2人で行動を開始した。
村の中を駆け巡る。居た…。ギーゴだ。
「おーい!ギーゴ!」
「おう。タカじゃねえか。どうした?」
「特に用事はないけど…ほらさ?最初俺ギーゴにぶっ飛ばされたじゃん?」
「ぶっ飛ばしてねえよ。軽く小突いたらお前が勝手に吹っ飛んだんだろ。」
「……。素手での戦いもすごい実力だから"格闘家"に転職したらどうかなって思って…。」
「格闘家ねえ。」
「また更に強くなるかもよ!絶対に格闘家した方がいいって!」
「セキーオ軍勢との戦いも厳しくなってきたし…新しく技を磨くのもいいかもな…。」
「じゃあ早速ナギッサの酒場に行こ!」
ー同時刻違う場所ー
「キカーダ…キカーダ…ちょっとよかね?」
「こんにちは。ノガミさん。どうかしましたか?」
「キカーダは頭の良さそうやけん魔法とか使えそうな人やねて思いよったと。だけんちょっと魔法使いになって魔法ば見せてくれんね?」
「魔法…か。それもありかもしれませんね。」
「じゃあナギッサの酒場に行くばい。」
ーナギッサの酒場ー
「ようナギッサ!」「こんにちは。ナギッサ。」
「お2人揃ってどうしたんですか?」
ナギッサがクスっと笑う。
「格闘家をしてみようかと思ってな。」
「僕は魔法使いに興味が湧いて。」
「お2人とも転職ですか?」
少し驚いたようにナギッサが言う。
「どうしたんだよ転職なんてキカーダ。」
「ギーゴだって珍しいじゃないか。」
"キカーダは魔法使いになった!"
"ギーゴは格闘家になった!"
これで攻撃の面は強化出来た。でも回復役が欲しいな…。うーん。
「ナギッサは僧侶とか興味なかね?キカーダの傷ついた時に回復ばしてやんしゃい。そいぎんずっと"一緒"におらるっばい。」
「えっ…あっ…ずっと一緒だなんて…。」
ナギッサは顔を赤らめる。
"ナギッサは僧侶になった!"
兄さんすげえな。あと1人パーティーに欲しいな。
となれば…。
「みんなちょっと待ってて!」
酒場の外から騒々しい声が聞こえる。
「もう!なんなの急に!」
「さっきも言ったけどギーゴがどうしてもミサさんに会いたいからって呼んでくるように言われたの!」
酒場の扉が開かれる。
「あっ…ギーゴ…。急に会いたいって…どうしたの?」ミサはすごく照れている。
「会いたい?なんだそりゃ?」
うわっやべっ。
"ミサの攻撃!タカに15のダメージ!"
「ちょっと落ち着いて話ば聞かんね。ミサは動物達と意思疎通のでくったい。だけんモンスター達とも意思疎通できるっちゃなかろうか?その能力でギーゴの手助けばしてやんしゃい。そいぎんずっと"一緒"におらるっばい。」
「えっ…ギーゴとずっと一緒に…た…助けが必要なら仕方ないわね…。」
"ミサは魔獣使いになった!"
俺1人ダメージを受けたがパーティーが完成した。