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青春の帰り道。そして未来への扉

応援合戦が終わり、蒼空は胸の中に感じる充実感と共に、どこか切ない気持ちを抱えていた。

 自分が一歩前に踏み出したような感覚――でも、まだどこかで踏み出せずにいたことがあった。

 ずっと胸の奥で静かに燃えていたその想いを、今、どうしても伝えたくなった。


 ――俺、好きな人がいる。


 その人は、ずっと自分の隣にいた。

 蒼空が彼女に気づいたのは、いつだっただろう。

 竹下美月――彼女の笑顔は、いつも周りの空気を明るくしていた。そんな彼女が、蒼空にとって特別な存在であることは、時が経つにつれて強くなっていった。


 でも、ずっと伝えられなかった。

 言葉にしたら、きっとそれが壊れてしまうんじゃないかと思って。

 でも、今なら言える気がした。応援団長として全力で戦って、全てを出し切った自分なら――


 その日、蒼空は美月に声をかけた。


「美月、ちょっとだけ……」


 美月は、少し驚いたように振り向いた。

 その瞬間、蒼空の心臓は急に速く鼓動し始めた。


「どうしたの、蒼空?」


 彼女の瞳が、ほんの少しだけ不安そうに見つめてくる。

 それでも、蒼空はその瞳の中に確かな優しさを感じて、意を決した。


「実は――伝えたいことがあるんだ。」


 美月はその言葉に、少し緊張した表情を浮かべた。

 蒼空は、深く息を吸い込んでから、彼女に向かって真剣に言葉を続けた。


「俺、ずっと好きだった。美月のこと。」


 その言葉を発した瞬間、まるで世界が止まったような気がした。

 言葉が漏れ出す前からずっと、胸の中で溜め込んでいたものが、ようやく解放されたように感じた。


 美月の顔が一瞬驚いたように見開かれ、その後すぐに、少し恥ずかしそうに頬を赤く染めながら微笑んだ。


「私も――蒼空のことがずっと好きだった。」


 その言葉に、蒼空の胸が跳ね上がった。

 今、夢のような一瞬が、彼の前に広がっていた。


「え……本当に?」


 美月はうなずきながら、少し恥ずかしそうに言った。


「うん、ずっと蒼空のこと、カッコいいって思ってた。応援団長やってる姿、すごく素敵だったし。でも、どう言っていいか分からなくて、ずっと言えなかった……」


 蒼空はその言葉を聞いた瞬間、胸の中で何かが溢れそうになった。

 自分の中で、何度もこの瞬間を想像していたけれど、こんなにも温かくて、幸せな気持ちになるなんて思わなかった。


 「美月……」


 思わず彼女の手を取る。

 その手が少し震えているのを感じながら、蒼空は少し笑った。


「ありがとう……本当に、ありがとう。」


 美月も静かに頷きながら、蒼空の手を握り返す。その時、彼の胸に感じたのは、暖かさと共に深い安心感だった。


 空が、少しずつ夕暮れ色に染まり、二人を包み込んでいった。

 その空の色が、蒼空の心の中の何かを満たしていくようだった。

 まるで、美月と一緒にこれから歩む未来が、どこまでも広がっていくように。


 「これからも、ずっと一緒にいてくれる?」


 美月が、少し照れたように蒼空を見上げる。


「もちろん、ずっと――」


 その時、蒼空は心から思った。

 これから先、どんなに小さなことでも、一緒に乗り越えていこうと。

 これが青春の一ページだと思えるほど、胸が熱くなった。


 そして、空を見上げると、深い青の中にほんのりと赤みが差し始めていた。

 その空の下、蒼空と美月は並んで歩き出す。

 何も言わなくても、二人の心は同じ方向を見つめていた。


 青春は、いつもこんな風に静かに、そして確かな一歩を踏み出すものだ。

 蒼空はその瞬間、自分が一番輝いていることを感じた。

 それは、まるで空に広がる無限の未来のように、どこまでも広がっていく予感がした。



 その後、蒼空はいつものようにゴウちゃん、祐太郎、睛と一緒に帰ることになった。

 みんなの笑顔が、今日の喜びをさらに深く感じさせてくれた。


「よし、勝った!応援団長、かっこよかったぞ、蒼空!」


 ゴウちゃんが明るく声を上げ、蒼空に肩を叩いた。

 その横では、祐太郎が真剣な表情で蒼空を見ている。


「お前、やっぱりやるじゃん。お疲れ様。」


 祐太郎のその言葉に、蒼空は照れ笑いを浮かべて言った。


「ありがとう、でもみんなのおかげだよ。」


 そして、蒼空の隣では、いつもおちゃらけた感じの睛が、口元に笑みを浮かべながら言った。


「これでまた一つ、思い出ができたな。」


 その言葉に、蒼空は一瞬何も言わずにただうなずいた。

 夕日の中、4人は並んで歩きながら、まるで時間がゆっくり流れているように感じた。

 どこまでも広がる空の下、少しの距離感も感じさせないくらい、仲の良い4人だった。


「やっぱり、青春っていいな。」


 蒼空がふと口にしたその言葉に、ゴウちゃんが一番先に応じた。


「そうだな、青春って最高だ。」


 その言葉に続いて、祐太郎が静かに笑った。


「でも、これからもまだまだ続くからな。」


 そして、最後に睛が一番の笑顔を見せて言った。


「お前ら、これからもずっと一緒だぞ。」


 その言葉が、4人の心に強く響いた。

 日が沈みかけた空を背に、4人はこれからの未来に胸を膨らませながら、歩き続けた。

お久しぶりです。

シエル・ラカです。やっと初めの連載「涙が教えてくれたこと」が完結しましたーー!!!本当に内容を、思い出すのには苦労しました

これは僕が本当に経験したストーリーで、5年生の時不登校になりかけてたとき、祐太郎くん(仮名)って言う子が転校してきてくれて、その子も不登校なりかけの時があったらしくて、意外と馬があって、そのおかげで今の僕があるので本当に感謝しかないです!

名前はもちろんぜんぶ仮名ですが、本当にいた友達でみんないい友達だったのでこのじかんは本当にいい経験になりました!!

ここに出てきた告白は僕本当にしていて、奇跡的にうまく付き合えたっていうのも、僕の学校生活1番を争うぐらい嬉しいことでした!!

これからも僕のことがよく舞台になってしまうかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします!!

次の舞台は5年生の頃の不登校から始まる小説にしようと思っています!!(違ったらごめんなさい!)

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