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教室での出来事

赤組が勝利を収め、グラウンドは歓声と拍手に包まれていた。

 蒼空はふらふらと足元がおぼつかないまま、教室へと向かう。


 ――勝ったんだ、俺たち。


 それでも足が重く感じる。

 汗でベタついた体を引きずるようにして、何とか教室のドアを開けた。


 すると、そこには驚くべき光景が広がっていた。


 クラスメートたちが、まるで待ち構えていたかのように、みんな立ち上がって拍手していた。

 そして、口々に「お疲れ様!」「団長、おめでとう!」と声をかけてくれる。


 その瞬間、蒼空の胸が熱くなった。

 思わず目の前がぼやける。声が詰まりそうになる。


「みんな……」


 言葉がうまく出ない。

 息を呑み、心の中でじいちゃんの顔を思い出す。

 「全力でやったか?」


 思わず、涙がこぼれ落ちた。

 目の前が霞んで、しばらくその場で立ち尽くす。

 だけど――気づくと、クラスメートたちが優しく近づいてきて、笑顔で肩を叩いてくれる。


「頑張ったね、蒼空」「ホントにお疲れ様」「最初から最後までカッコよかったよ!」


 ひとり、またひとりと、手を差し伸べてくれる。

 その温かさに、さらに涙があふれてきた。

 ――こんなにも多くの人に応援されて、支えられて、やっと手にしたこの瞬間。


「ありがとう……ありがとう、みんな」


 言葉にならないけれど、それだけは伝えたくて、涙を流しながら、蒼空は感謝の気持ちを胸に抱いた。

 クラスの仲間たちは、蒼空を包み込むようにして、肩を並べて笑顔を向けてくれる。


 その瞬間、蒼空は思った。

 じいちゃんが言っていた通り、応援というのは、声を出すことだけではない。

 それは、みんなが支え合って、心を一つにすることだと。


 そして、蒼空は目の前の仲間たちに向かって、言った。


「みんな、本当にありがとう。俺――頑張ってよかった!」


 その言葉と一緒に、涙が止まらなかった。

 でも、それは嬉し涙で、幸せな涙だった。


その上の空はくすむことのない美しい青が広がっていた

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