■わたしの世界にアナタはいりません 下編
モンティファー家を去り、数日が経過した。
あれから、私はビロード様の家――マクラウン公爵家の屋敷で、静かに過ごしていた。
モンティファーの屋敷の三倍近い敷地を誇る、巨大な屋敷。
その一室にて、私は何不自由の無い暮らしを送らせてもらっている。
『正直、僕はガーベラが少し苦手だった。彼女は美しいかもしれないし、とても明るく健やかだが……どこか底知れ無さのようなものがあって、怖くもあった』
私を屋敷に迎え入れて、この部屋へと案内してくれた時、ビロード様はそう語った。
『僕はずっと、淑やかで大人しく、清純なアイリスに心惹かれていたんだ。こうしてまた会えて、そして僕の家へ迎えられて良かった』
ビロード様は微笑み、私と共に暮らすために尽力すると言って下さった。
但し、一応ほとぼりが冷めるまではこの部屋で大人しくしているように――という言い付けは守っているので、自分の意思では部屋からも出られないのだが。
毎日、窓の外の空を眺め、許しが出る時を待つ。
「……ピオ」
飛んでいく鳥の姿を見ると、ついピオを思い出してしまう。
その度に、私は心の中でピオの為に祈りを捧げた。
天上の国にも晴れ渡る美しい空があるならば、あの子が自由に心地良く、翼を広げて飛び回っていられますように――と。
その光景を空想し、私は微笑む。
「アイリス」
ある日――ビロード様が私の部屋を訪れた。
彼の表情が曇っているのを見て、私は嫌な予感がした。
「君に関して、王侯貴族達の間である噂が流れている」
ビロード様が言うには、私に関して有ること無いことを綴った手紙が出回っているらしい。
発信源は言うまでも無く、ガーベラ達だろう。
「なんでも、アイリスは邪悪な魔法を使用することが出来る。自分達は、ずっとアイリスに虐げられ、恐怖に怯えて暮らしてきた。このままでは、彼女はこの王国を転覆させる魔女になる、と」
モンティファー家と親交のある王侯貴族達を始め、あちこちに噂を流しているようだ。
しかも、あのガーベラが自ら足を運び、各地の有力者達に直接涙ながらに語っているそうだ。
「事実無根です」
私は、ハッキリとビロード様に言った。
真実は、全てビロード様に伝えたとおりだ。
虐げられてきたのは私。
怯えてきたのは私。
奪われ続けてきたのは私。
ビロード様は「わかった」と強く頷き、部屋を後にした。
私は、この件が収まるまで部屋の中でジッと耐え続ける。
……しかし、状況は徐々に徐々に、悪い方へと傾き始めていた。
元から、多勢に無勢というのもある。
向こうは伯爵家モンティファーの名を背負ったガーベラ。
対しこちらは、最早他の何者でも無い唯一人の人間、アイリスというだけ。
ガーベラはあちこちで、でっち上げのホラ話を巧みに言いふらしていく。
改めて、ガーベラがどれだけ世渡り上手なのかということを思い知った。
徹底的に自分達を被害者であるように仕立て、涙を誘い、弱者を演じ、同情を覚えた者には巧みに擦り寄り煽て上げる。
美貌と話術を武器に味方を増やし、私の評判は今や『モンティファー家を長年陰で支配してきた悪女』という形で知れ渡っている。
「アイリス、今度はこんな情報が流れてきたのだが……」
「アイリス、先程耳にしたのだが……」
「アイリス、先日伺ったカウゼン公爵が言っていたのだが……」
毎日、ビロード様は私に噂話の真偽を確かめに来る。
どれもこれも、ありもしないデタラメの数々。
私はただ、彼に事実無根であると訴え続ける。
……しかし、ある時から、ビロード様の様子が変わり始めた。
「アイリス、本当のことを話して欲しい」
「………」
彼の問い掛けに、疑いの色が交ざり始めたのだ。
連日更新されていく、私を追い詰めるための噂の数々。
次第に増えていく、ガーベラの味方。
一方的に追い詰められていくだけの戦況に、ビロード様の心にも変化が訪れたのだとわかった。
「ビロード様、全ては以前よりお話ししているとおりです。モンティファー家で虐げられ生きてきたのは、私の方。ガーベラ達こそ加害者です」
「別の証言は無いのか」
ビロード様は言う。
「君の話は同じものばかりだ。他に、君の無実を立証するための新しい情報は無いのか」
「………」
そんなことを言われても、私はビロード様を信じ、何もかも嘘偽り無く申し上げたのだ。
「他に、なんて言われても……」
「君に関する話は、数多く出回っている。多くの者が、君の話の方を疑い始めているんだ」
ビロード様は、少し苛立ちの混じった声で言う。
「君が危険な魔法を備え、悪辣な手腕でこの国の支配を目論む魔女である。そんな話が、疑い様の無い事実として出回り始めている」
「ですから、それは……」
「それに、君は――」
そこで、ビロード様が目線を逸らしながら言った。
「モンティファー家を訪れた男性客達を誘い、夜な夜な……その……宴に興じていたという話も聞いたぞ」
「………」
ああ。
そこで、私は彼の目を見て気付いた。
「ビロード様は」
私は、言う。
「ビロード様は、もう、私を信じられないのですね」
「……真実がどうこうではないのだ」
ビロード様は言う。
肯定しているのと変わらない台詞を。
「これ以上君を匿っていれば、僕にも……このマクラウン家にも被害が及ぶ。家族や部下、親しい友人にも。僕は、それを恐れているんだ。わかってくれ」
「………」
私の中で、すっと何かが冷めていく感覚があった。
そしてそれは、私にとっても驚くべき感覚だった。
ああ、そうだったのか。
人を嫌い、世界を嫌い、何もかもが嫌になった。
それでも私は、この方には好意を持っていたのだ。
信じて欲しかった。
心からそう思っていたのだ。
今、その気持ちが冷めて、石コロのように熱も輝きも失い、腹の奥底に落ちていったのがわかった。
「わかりました」
私は、部屋の窓を開けていた。
「アイリス?」
「大変お世話になりました、ビロード様」
嫌気が差す。
人の悪意も、それに振り回される者も、社会も、嫌になってくる。
「これ以上、ご迷惑をおかけするつもりはありません」
「アイリス、何を――」
私は、窓の縁に足を乗せ、外へと飛び出した。
三階の高さから、私の体は庭へと落下していく。
別にそのまま死んでもよかったけれど、試しに《ブロック》で『地面』と指定してみた。
私の体は光の防御壁に守られ、地面をバウンドし、無傷で着地した。
私は歩き出す。
最後、振り返った私の目に、窓から身を乗り出したビロード様の姿が映った。
どこかほっとしたような表情をしていた。
その顔を見て、私は振り返ることなく走り出した。
彼の気持ちもわかる。
何が本当で何が嘘かわからないのならば、人は実害に対して対処するしかない。
わかっている、理解できる……はずなのに。
それでも私は、そんな彼と一緒にいることが嫌になった。
私はもう、誰かに心を寄せられる気がしない。
十八年。
この十八年の人生で、私は綺麗に歪んでしまった。
きっと、もう人を信じたり、愛する事も無いだろう。
「あはは」
私は笑う。
ガーベラ。
何もかも、アナタの思い通りよ。
アナタは、本当に凄い。
ちょっとやそっとの反撃じゃ折れない。
見下した相手は地の果てまでも追い詰め、蹴落とし、徹底的に踏み躙る。
悪意の天才。
尊敬するわ。
目尻に溜まった涙を拭うこともせず、私は薄暗い森の中を当てもなく彷徨う。
『S級結界魔法《警告》に目覚めました』
「………」
不意に、そんな文字が頭の中に浮かんだ。
いつぞやのように、私の中で奇怪な魔法が目覚めた報告。
「……説明して」
私は、頭の中で命令する。
『《警告》――《ブロック》した対象が、アナタに対し度を超えた害意・悪意を示した際、《警告》を行う。それでも改善されない場合――……』
「………」
私は、《警告》の内容を最後まで読み……。
そして、“それ”の発動を許可した。
◇◇◇◇◇◇
「ふふふ……」
アイリスが、ビロードの家から姿を消した。
その報告を受け、ガーベラは心からの笑い声を発した。
ビロード曰く、世間に出回っている話の真偽をアイリスに伺ったところ、答えられず去ったように見えた――とのことだった。
手紙の最後には、ビロードから『君を疑っていた事を謝罪したい。近く会えないだろうか?』という文言も添えられていた。
ガーベラは『真実が公となり逃げ出したのでしょう』『こちらこそ、一番誤解を解きたかったビロード様に信じていただけて幸せです。ご都合の良い日で結構ですので』としたため、送り返した。
「あははははははは! いい気味! 本当にいい気味よ!」
モンティファー家の屋敷。
庭に出たガーベラは、踊りながら高笑いを上げる。
完全に、流れはガーベラの方にある。
心折られたアイリスは、もうこれ以上耐えられないとビロードの元を去ったようだ。
勝った。
「あははは! ねぇ、アイリス! 今どんな気持ち!? 誰にも信じてもらえなくなって、どんな気持ち!? ねぇ、害虫! 残飯にたかる蠅の分際で、この私に逆らった罰よ!」
上機嫌で声高らかに叫び、ガーベラは「ふぅ……」と息を着く。
すると、そんなガーベラの姿を、庭の手入れをしていた若い使用人が驚いた表情で見詰めている事に気付いた。
「なぁに?」
ガーベラは、その使用人に歩み寄る。
「い、いえ……」
「ねぇ、アナタ、ちょっと服を脱いで?」
ガーベラの発言に、若い使用人は「え?」と顔面を蒼白にする。
「聞こえなかった? 私ね、今凄く虫を踏み潰したい気分なの。でも、本物の虫なんて踏み潰すわけにはいかないでしょ? 気持ちが悪いから。だから、アナタが虫になって? ほら、服を脱いで地面に這いつくばれば立派な虫でしょ。早くなさい」
「お、お嬢様、申し訳ありません。ご容赦下さい……」
若い使用人は、ハラハラと涙を流して頭を下げる。
「あはは、聞こえなーい」
ガーベラは笑いながら使用人の髪を掴む。
「早くなさい! 嫌だって言うなら――」
『――《警告》――』
「……は?」
不意に、ガーベラの頭の中に文字が浮かんだ。
不思議な感覚だ。
視界とは別の視点が脳内に生まれ、そこに発生した文章を読まされているような……。
『《ブロック》主に対する悪意ある流言が確認されたため、ブロック主より《警告》がされています。これ以上、同様の行為を繰り返す場合――《天罰》が執行されます』
「……なに、これ?」
ガーベラは、使用人の髪を離し、思わず頭を抑える。
「《警告》? 《天罰》? 何よ、意味がわからない……」
「お、お嬢様……」
不安げな使用人。
しかし、ガーベラはもう彼女に興味は無い。
ふと、ガーベラの視線がモンティファー家の大きな庭――その端にある小屋を捉えた。
かつて、アイリスが住んでいた物置小屋……。
「……まさか、あの女の仕業?」
瞬間、ガーベラの中に、怒りと憎しみが湧き上がる。
「まだ私に逆らう気!? やってみなさいよ!」
どこかにいるのであろう自身の姉に向かって、ガーベラは吠える。
「《天罰》!? 私は未来の《聖女》よ!? 私の体は聖なる結界に守られてるの! 何人たりともこの私を傷つけることは許されない!」
ガーベラは止まること無く叫び続ける。
「覚悟しろ、アイリス! 無能、ゴミ屑、ドブネズミ! あんたがどこに居ようが関係無い! どこまでもどこまでも徹底的に手を加えて、地獄のどん底にまで叩き落としてやる!」
高笑いするガーベラ。
彼女は、気付いていない。
いつの間にか、空に暗雲が立ちこめてきている事に。
「お、お嬢様、何やら天気が悪くなってまいりましたので、お屋敷にお戻りになられた方が……」
若い使用人が、怯えながらガーベラに声を掛ける。
しかし、ガーベラの耳には届いていない。
「そういえば思い出した! アンタ、あの薄汚い小鳥の墓を作ってたのよね! すっかり忘れてたわ!」
小屋の横――そこにある、小さな石を立てただけのお墓。
「あの鳥、あの世に行って随分寂しがってるんじゃないかしら!?」
その墓へと駆け寄り、足を振り上げ――。
「アンタも、とっとと行って仲良くしてあげたら!?」
ガーベラの足が、ピオの墓を蹴り飛ばす――その、寸前。
――稲光が轟き、空から雷が落ちた。
――ガーベラの体に、真っ直ぐ。
「……え」
その光景を見ていた若い使用人は、最初何が起こったのか理解できなかった。
眼前で凄まじい光が瞬いたと思った次の瞬間、目前に黒い塊が横たわっていた。
それが、ぶすぶすと煙を上げるガーベラだと、数秒の間を置いた後やっと理解できた。
「ひ……」
銀色の髪も、豪奢なドレスも焼け焦げて炭と化している。
顔の皮膚も筋肉も爛れ、頭蓋骨の一部が露わとなっている。
それが、あの美しかったガーベラの変わり果てた姿だと、誰が信じられるだろう。
若い使用人は絶叫を上げた。
「きゃああああああ! お嬢様! お嬢様が!」
瞬間、彼女の後方で落雷の音。
振り返る。
「あ、あああ……」
彼女はへたり込む。
眼前で、モンティファー家の屋敷が炎上している。
中に居たであろう使用人達や、当主夫婦の悲鳴が、燃え盛る炎の中で怨嗟のように響いていた。
◇◇◇◇◇◇
……何も無い平原を、私は一人歩いている。
どれほどの間、一人でこうしているのだろう。
ただ当てもなく、私は歩き続けていた。
風の噂で、ガーベラが雷に撃たれたという話を聞いた。
彼女が身に宿していた結界魔法のお陰だろうか――奇跡的に一命は取り留めたそうだ。
しかし、全身に大火傷を負ったらしい。
何とか生きられるだけの身体機能は保っているそうだが、その姿は見舞いに来た者達も直視できないほど、むごたらしい様相であるそうだ。
普通の生活に戻る事も、当然、次期《聖女》を担う事も、もう不可能だろう、と。
更にモンティファーの屋敷も大火災に見舞われ、跡形も無く焼け落ちてしまったらしい。
父や母、働いていた使用人達も、大多数が大怪我を負ったのだという。
しかし、その話を聞いた時にも、特に何とも思わなかった。
慈悲の心なんて、当然働かなかった。
自分は一応、《聖女》を輩出してきた名家の末裔である。
であれば、この不幸を機に心改めてくれることを願う――とでも思えば良いのだろうか?
ならば、やはり自分には《聖女》の資格なんて無いのだろう。
全く、何もかも、どうでもいい。
性根の歪んでしまった自分には、長年自分を虐げてきた家族のために、世界のために、祈るなどという高尚な事はできない。
今でも尚、私が祈る対象は、たった一つ――。
「ピオ」
あの子のためだけ。
あれから毎日、祈りを欠かしていない。
ピオ。
石の上に叩き付けられ、体を何度も殴打され続けたピオ。
苦しかったでしょう。
痛かったでしょう。
その苦痛に見舞われた魂が、どうか安らかでありますように……。
「アイリス」
………。
誰かが、私の名前を呼んだ。
声は背後から。
振り返る。
そこに、美しい青年の姿があった。
青い空と大地の間、平原の中央。
緑の髪に、どこか清らかな意匠の服を纏った、優しげな雰囲気の青年だった。
「アナタは……」
「俺だよ……あ、ええと、ううん、まだ慣れないなぁ、人間の体は」
彼は、そう情け無さそうに笑って、自身の髪を摘まんで見せた。
緑色の髪。
私を見詰める、緑色の目。
……見覚えのある色。
まさか――。
「……ピオ?」
私は、目を見開く。
だって、驚くしかない。
というよりも、何が起こっているのかわからない。
「え、ど、どういうこと? 私、また変な魔法に目覚めちゃった?」
「ははっ、驚きすぎだろ、アイリス」
慌てる私を見て、ピオはおかしそうに笑う。
「アイリスのお陰さ」
「私の、お陰?」
「アイリスが、ずっとずっと、俺のために祈りを捧げてくれたから」
祈り――。
そうだ、私は毎日、欠かす事なく、ピオに祈りを……。
「魂が昇華されたんだ。今の俺は、《精霊》さ」
「……本当に?」
目前の彼は、人間の姿をしている。
どこか神々しく、ただの人間ではない雰囲気を感じる。
俄には信じられない状況――けど。
彼の目を見ていると、私は不思議と納得できた。
「ピオ……」
彼が、ピオなのだと。
「ピオ!」
私は、彼に抱きついた。
枯れたと思っていた涙が溢れ、無くなったと思っていた心が熱く震える。
「ごめんなさい! ごめんなさい、ピオ! アナタを助けられなくて! 痛かったよね! 怖かったよね!」
「……謝らないでくれ、アイリス」
ピオの手が、私の頭を撫でる。
「もう、痛くも怖くもない。こうして、またアイリスと会えたんだから」
「ピオ……」
「アイリス」
しばらく抱き締め合ったところで、ピオが私の体を離した。
「どうしたの? ピオ……え、ええ!?」
気付くと、私の体が地面を離れ、浮いている事に気付く。
ピオの体もだ。
「と、と、飛んでる!?」
「はははっ、《精霊》だからね。こんな魔法も使えるんだ」
体に風が纏わり付き、私達の体は上昇していく。
まるで、羽が生えたように。
「あ……」
私は思い出す。
かつて、私が見た夢。
ピオと一緒に、どこまでも続く空を飛ぶ。
あの夢の光景の中に、今正に自分はいるのだと気付く。
「アイリスは、どこかに向かう途中だったのか?」
「……ううん、行き先は、特に考えてなかった」
「そうか……じゃあ、これから何をするかは、飛びながら考えよう」
ピオは、私の手を持ったまま振り返る。
「これからは、俺もずっと一緒だ」
「……うん」
この時の私は、知る由もなかった。
まさか私に、本当に《聖女》の資格があったなんて。
そんな私が強く祈りを捧げ続けたから、ピオが《精霊》になれたなんて。
私の中に目覚めた《ミュート》や《ブロック》が、歴史上類を見ない途轍もない力を宿した結界魔法だったなんて。
やがてビロード様や、ガーベラの広めた悪評に振り回されていた人達が、私が凄まじい潜在能力を宿した《聖女》の有資格者だと知るや否や後悔し、慌てて私を探し始める事になるなんて。
そう、この時の私は――ただただ、風に身を任せる喜びしか感じていなかった。
私達は飛ぶ。
平原の真ん中。
青い空と、大地の狭間。
他には誰も居ない。
それでも、私はひとりぼっちじゃない。
私の世界には今、ピオがいてくれる。
私のたった一人の大切な友達、ピオが。
だから――まだ生きてみようと、そう思えた。
『わたしの世界にアナタはいりません』
お読みいただき、誠にありがとうございました。
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