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天井裏のガチニート

作者: 名無し

僕の家には天井裏がある

昔ながらの作りのこの家は周りの現代的な家と比べて少し浮いているから僕は少し恥ずかしい


でも悪いことばかりじゃない

天井裏には僕の友達が居るんだ

背丈は僕くらいだけど顔を見られたくないのか、いつも顔を手で隠しながら喋ってる

口癖が「ニートにはなるなよガチで」だから「ガチニート」て呼んでる


お母さんは僕が天井裏に行こうとすると「お願いだから行かないで」と決まって悲しそうに言ってくる

お母さんは何故か天井裏に近づきたがらない

なんでか聞いても答えてくれないしお父さんに聞いてもはぐらかされてよく分からない


だけどこの前の大地震のときお母さんは避難前に天井裏に行って何かの箱を大事そうに抱えて戻ってきた

それからぼくのこと抱きしめて「ごめんねごめんね」て言ってきたんだ


それからというものガチニートには会っていない

幼いながらに母が何故周りより歳をとっているかわかったからだと思う


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