能力開花
次の日早めに目が覚めた俺は、アリスに言われた通りに、学校へと向かった。
病院へ向かうまでの道のりは、まさに予想外の連続だった___
空を飛ぶ人間、見たこともない乗り物に乗る人間、川の上を自由に進む人間など、今までの世界とは似ても似つかない、まるで漫画の世界に入ったような光景がそこには広がっていた。
「らいとおはよーーー!!!!!!」
待ち合わせた公園の前にはアリスが待っていた。
「ごめんね、昨日は早めに帰っちゃって、どう?この光景は!!!びっくりしたでしょ!!!」
笑顔で問いかけるアリスに俺は深くうなずいた。
「世界のみんなが能力を使えるようになってから、この世はすっごく変わっちゃったんだよ!!!」
と目を輝かせていうアリスはいきなり俺の腕をつかんでこういった
「ねえねえライトも能力使ってみてよ!」
「おいおいいきなりの提案だな、まずどうやって使うのかもわからんし」
といった俺だが、実は内心ワクワクしていた。
「んーとね、口で説明するのは難しいんだけど手に力を込めて頭で強く願うの!能力出て来いって!」
「そうなのか、やってみよう」
実は説明はよくわからなかったが、とりあえずやってみるとしよう。俺は手に力を込め頭の中で強く願った。すると____
「バリバリバリバリイイイイイイイイイイイ」
激しい音とともに光が辺りを包んだ。
俺は驚いてアリスのほうを見るとキラキラした瞳で
「ええええーーーーーー!!!!!すごいすごいすごい!!!電気の能力なんてめちゃめちゃレアだよ!!」
と驚いた顔でこちらを見るアリス
「そうなのか、確かに驚いた。。。。確かにここまで強力だとは、、、」
「とりあえずここだとみんなに見られちゃうから続きは学校でしよ!」
確かに周りを見てみると、公園にいた人皆がこちらをチラチラとみている。
俺はアリスに手を引っ張られ足早に公園を出ていった。
(でもなんでライトは電気の能力が使えるんだろう、、)
アリスは胸に一抹の疑問を抱えながら、学校へと走った。