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SHIJIN  作者: 尾木右冗
6/6

いえない一言

優しい声

懐かしい声

別れの日に友と出会って

卒業の日の式の前に

改札ではぐれた


いつだって僕の友は

さよならを言う前で

今生の別れだって気づかないまま

消えてしまうんだろう

いつだってこの僕は

さよならを言うのが下手で

今生の別れだって分かっていても

どうしたらいいのか

迷ったまま


声のない部屋

音のない日々

彼は今どうしてるの

気になりだして

アルバムを開く

僕の名前はどこにもなくて


いつだって僕の心は

自分の選択で傷ついて

携帯も捨てた、メールも見ないで

言葉を交わすのが怖くて

いつだって僕の別れは

失敗と後悔しかなくて

あのときの思い

伝えたかったこと

何も言えないままいなくなって


いつだって僕のアルバムは

作ったような笑顔で

もう二度と会うことのない

人たちの表情が並んでる

いつだって僕の言葉は

ぎこちなく焦って詰まって

さよならの一言がどうしても言えない

そうしてまた自分がいやになる


いつだって僕の出会いは

優しい声から始まって

大切な人に

別れが言いたい

でも不器用だから


いつかいつの日か

もう一度会えたら

伝えるべき言葉を

言えるのかな

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